昨日、近畿、四国、中国地方のヤマハのディーラーの新年総会が有った。
私を含め元気はない。
日本においてピアノが全く売れていない。楽器屋の危機である!
昨年からメーカーまでがビジョンを捨てて、電子ピアノをピアノとして扱うと言い出している。音楽の分からない人達は恐ろしいことを平気で言う。

電子ピアノは昔の電動オルガンよりも音楽的でない代物である。
しかし、一般の方々はスイッチのあるピアノと無いピアノくらいの感覚です。しかも、購入先は大型電気店でポイントカードが利用出来るから楽器店では購入しない。

レッスンをしていて先生が弾いてみせると、音がやかましいと云う子もいる。多分、家でヴォリュームを絞っている事にくわえて、楽器本来の倍音が不思議な音として感じているのではないでしょうか?
つまり、電子ピアノに親しんでいる子は、ジャンクフードの味に慣れた親しんだ子供で、成人しても本当のものが分からないのでは無いかと思う。

電子ピアノでは名曲は演奏出来ない。なぜなら、倍音が有るからこそ交わる音が全く交わらないので異様なサウンドになってしまう。
従って、本来電子ピアノコースを作って、楽譜も電子ピアノ用にアレンジしたものを使う必要が有ると感じる。

裏返せば、親も本当の音楽を聴いていないのかと思われる。つまり、今まで我々がやっていた音楽教室は本当の音楽好きを養成しなかった事になる。年々コンサートに行く人口は下落している。
もっと、普段の音楽のレッスンを通じて聴く楽しみ方も提案しなければいけないのであろう。
如何思われますか?
楽器屋の嘆きです。