中国製と聞くと粗悪なものと云うイメージをお持ちの方も多いと思う。
確かにギョウザ事件を発端として、食料品ではミソをつけたと思うし、中には粗悪なものも多い。
しかし、ヨーロッパのファッション界の有名ブランドも素材を中国に送り、縫製をしている。ご家庭の家電製品を見てください。名前は日本の有名メーカーの製品だが、Made in Chinaとなっているものが大半と思う。勿論皆様が着ている服から下着までも中国製で占められている。

楽器の世界もまだまだ国産のメーカーにはかなわないと思っていたが、ある中国メーカーのピアノを見て仰天した。もしかして、追い越されているのかもしれない。ヨーロッパのファッション業界の様に、ドイツから部品を供給してドイツ人技術者の指導のもと組み立てている商品もある。名前はドイツの由緒あるメーカー名でヨーロッパに送られている。

日本にもこれから進出して来ると予想される。価格は今までのヨーロッパ製の同ブランドと比べ物にならないくらいの低価格であろうし、国産メーカーよりも安い価格帯になるかもしれない。
まだ、日本には入っていないから何とも言えないが、私としては興味津々である。

どこの国でもいい、良い楽器がリーズナブルな価格で供給される事は素晴らしい事だと思う。我が国の有名メーカーも、且つてはそうして来た。しかし、新興勢力に追いかけられる立場となった事も事実である。
果たして、我が国の有名メーカーは気がついているのだろうか?