日本の森林がお金になる木を植えようと杉と檜が中心になって久しくなりました。そのせいで毎年花粉症で苦しめられているのは私だけではありません。
この木々は、根も浅く、崖崩れ等の災害を防ぐ事も出来ません。
こんな風に日本政府の失敗は我々に影響を与えて行きます。常緑樹だけでなく紅葉樹の有る山々の景色の素晴らしさ、ブナや楓による貯水力、自然と対峙して生きていた先人の知恵を見習いたいと思います。
木を使った家や部屋には独特の暖かさが有り、癒されます。木々のざわめき、匂い、その中を歩くとなぜか落ち着くのは皆様も同じでしょう。

ある方からこんな話を聞きました。木は立っている状態で、絶対に日の当たらない個所が有る。神社の鳥居を立てる時、木の立っていた方向を間違えると木にひびが入るそうだ。宮大工の方達はこの方向を知った上で立てているとの事です。

木はとても長持ちします。火に弱いですが、それさえ気をつければ何百年以上も持ちます。切り取られても死なずに呼吸して優しく我々を包んでくれます。
愛着を持てば木や森の精霊たちがさらに息吹を与えて、木で作られた物が輝くような気がします。

木の頑丈さは、水の都ベニスの土台を作っています。人工で出来たこの歴史有る街の土台が木で出来ているのには驚かされます。
北イタリアの建物は石造りの外側と天井に木を使った物も有り、全て石造りではなかったのだと知らされました。

私は仕事柄、木で出来た楽器を取り扱っています。その辺りもまた、書いてみたいとも思います。