先日、とある取材で移動中、歴史的な瞬間に偶然立ち会いました。
昨年12月に橋上駅舎が使用開始された、JR東淀川駅。
それとともに役目を終えた駅舎から、駅名板を外す作業が行われていたのです。
看板の内側に取り付けられていた蛍光灯を外し、続いてボルトを外していきます。
やがて、建物から枠ごと取り外され・・・
そして、地上へ。
時間の関係でここまでしか見ることができなかったのですが、たまたまこの場に居合わせることができた偶然に感謝です。
東淀川駅の駅舎は、1940年の開設から約80年間、大きな改築もなく使い続けられてきました。茶色の瓦屋根、狭い地下道など、いかにも昔ながらの雰囲気を漂わせる駅舎が、一大ターミナル・新大阪駅のすぐ隣に今まで残っていたというのも驚きです。
いずれはこの駅舎も解体されてしまうのでしょうが、橋上化された新駅舎の入口に、その証が残されています。
ここに、こんな駅舎が平成最後まで残っていたこと。
これからも、いつまでも記録と記憶に残ることでしょう。