DAZNでアウェイ浦和戦 | オレンジの太陽

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清水エスパルスと音楽(主に邦楽)とボードゲームをこよなく愛するマイホームパパ。
富士山のよく見えるところに住んでいます。
ブログタイトルは、小学3年生の時から大好きな渡辺美里さんから。

土曜日は、アウェイ浦和戦でした。
リーグ戦も残り2試合。
どっぷり残留争いの流れに飲み込まれた清水は、前節ホームで広島に辛勝。
貴重な勝点3を確保しました。
その流れで、アウェイ浦和戦に臨みたいところ。
しかし、しかし。
浦和戦ではなんと8年以上勝利無しと、ここのところは苦手中の苦手としています。
しかも感染症対策として声出しは解禁されず、アウェイ席の販売も無し。
浦和にすればホーム最終戦ということで、功労者を勝利で送り出したいというモチベーションもあります。
勝点36で並ぶライバル湘南は、なんと勝点33の徳島とのホームでの直接対決。
得失点差では圧倒的に有利な湘南は、引き分け以上で十分の状態。
うーん、日程くんの妙技ですね。

清水は、前節からスタメンの変更は有りませんでした。
サンタナ選手と鈴木唯人選手の2トップで、今節も結果を出したいところ。

どちらも4-4-2のシステムを取る、それぞれの思惑が交錯する試合がキックオフ。
広島戦では最後に息切れを見せた清水は、アウェイで格上の浦和に対し慎重な試合の入りを見せます。
浦和には71%と、かなりボールを支配させますが積極的に前には攻め込みません。

18分。
スタメンの井林にアクシデント。
膝の痛みで早々にピッチを後にすると、代わりに入ったのはヴァウド選手。
今シーズンのセンターバック陣を支えてきただけあって、動揺もなく安定的に試合を運びます。
また、序盤のスローな試合展開も助けてくれたのかもしれません。
23分。
西澤選手の、左からのコーナーキック。
ここにヴァウド選手が飛び込みますが、ネットを揺らせず。
飲水タイム付近を境に、両チームとも攻撃のギアが上がります。

浦和は常に落ち着いたボール運びをするので、清水はなかなかボールを持てません。
それでも松岡選手や竹内選手が発動させるボールを奪ってからのカウンターなど、回数は少ないもののチャンスは清水の方が多かったかな。
アディショナルタイムには鈴木唯人選手が右サイドから切れ込み、個人技で崩しながらシュートを放つも…素直な弾道のシュートはキーパー西川選手がキャッチ。

66分。
ロングカウンターを発動してドリブルで鈴木唯人選手がゴール近くまでボールを運び、サンタナ選手にパス。
サンタナ選手がトラップからのシュートを放ちますが、これもキーパー西川選手に止められます。
その後の清水の時間帯、立て続けのコーナーキックも見事に止めましたねぇ。
あわやのパンチングも、バーに当たって得点にはなりません。
この日は、西川選手が大きな壁となって清水の前に立ちはだかりましたね。

常にボールを保持しながら主導権を握っていたのは、ホーム浦和でしたね。
88分。
江坂選手からのスルーパス。
これを受けた汰木選手が、ゴール前でキーパーとの対決。
これには権田選手がドンピシャのタイミングで飛び出し、必死にゴールを死守。
これが一番大きなピンチだったかな。
ビックプレイで凌ぐと、大きな大きなドラマが最後に待っていました。

4分のアディショナルタイムの、まさに93分。
平岡監督は途中出場選手としてヴァウド選手と後半頭から中山選手を出していましたが、残りに中村選手、ディサロ選手、山原選手をチョイスしていました。
ポジション置き換えで凌ぐつもりかと思っていましたが、何とワンチャンスを狙っていたとのこと。
そしてこの交代采配がドンピシャ。
ゴールキックを受けたディサロ選手が、ポストプレイで見事にボールをキープ。
そこからのボールを受けた中山選手が、サイドチェンジ。
中村選手がタッチしますが受けきれず、ボールの軌道が変わりました。
飛び込んできた山原選手は、独特の間合いでドリブルの仕草を見せて、相手選手を2人引き付けます。
そこから憎いくらいに冷静にパスを送ります。
それを受けた中村選手。
後ろからも浦和の選手が来ていたので、ワントラップ入れると瞬時に右足でシュートを放ちます。
アウトにかかったボールはコースを変えながら、ギリギリのゴール左上に突き刺さります。
その瞬間、不気味に静まり返る埼玉スタジアム。
肩を落とす、浦和選手とサポーター。
直後に、清水の選手の大きな大きな歓喜の輪が出来ました。
ベンチに向けて、一丸となって走り出す選手たち。
監督も選手も関係なく揉みくちゃになって、劇的な決勝点を喜び合います。
試合は直後に終了し、0-1で清水が勝利しました。
中村選手は、この試合のファーストシュートが決勝点でしたね。
そしてこれが、今シーズン初ゴール。
嬉しくないはずがないのに、試合後のインタビューは冷静に答えていました。
権田選手も試合が終わった瞬間から、次の試合を見据えた表情をしていましたね。
最終節は、ホームセレッソ戦。
徳島が湘南に勝ったため、残留は決まらず。
徳島と湘南は、共に勝点36。
清水はこの日の勝点3のおかげで、引き分け以上で残留。
また負けたとしても、湘南と徳島のどちらも勝利をしない限りは残留となります。
とはいえ、まだ残留を決めていない状況での最終戦には変わりありません。
狙って引き分けとするのではなく、やはりホーム最終戦なのですから、勝って来シーズンに繋げたいですね。
この試合でお別れとなる選手たちもいるのですから、悔いの残らない2021シーズンの締めくくりとして欲しいものです。


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