BOOK/源氏に愛された女たち
時間潰しによく本屋に入る。吹き出しのコメントに誘われて衝動買いするのが実に楽しい。
今年は『源氏物語』執筆後1000年と知り、『失楽園』を書いた渡辺淳一がどう解説するのか気になり、迷わずこの本を購入。
時代の違いとは言え、まだ10代の光源氏が容姿と権力を利用し次から次えと年上の女性を強引に口説いていく。しかも夜這い同然だから、男の私からみると羨ましい。その裏には3歳で亡くした母桐壺への思い、その面影をとどめる藤壺(しかも父の愛人)に10歳で憧れ、15歳で政略結婚させられた葵の上との不仲から、常に満たされない状況にあったからと解説されている。それにしても夕顔、六条御息所、空蜩等いろんなタイプの女性と結ばれる。
光源氏の生涯で最も愛されたと言われているのが紫の上で、20代前半の光源氏が僅か10歳の紫の上(藤壺の姪と後に知る)を気に入り、自分の理想の女性に育て上げた。安定した時期を迎えても、女癖は抜けない。明石の君に子供を生ませ、子供ごと囲う。光源氏の栄華も頂点を迎え、玉カズラ、花散里、未摘花、秋好中宮、朧月夜他に口説きまくる。
しかし後半は朝顔他親子ほど年の離れた女性にも口説くがさすがに断られることも。しかし悲劇は40歳の光源氏が14歳の女三ノ宮を正妻に迎えたこと。年の差が理由でうまくいかないこと以上に、ショックを受けた紫の上が離れていき、体調を壊して亡くなってしまう。誠心誠意、看病したが叶わず、淋しい晩年を送ったとのこと。
光GENJIしか知らなかった私には本当に新鮮なストーリーでした。色恋は昔も今も不変と思わせます。



