セミリタイアしてから3週間が経ったのだけれど、なかなか落ち着かない。
とはいえ、とはいえだ…、
朝遅く出勤し、夕方早いうちに退勤するだけで、こんなにも心身安らぐとは思わなかったよね。

そういえば本屋大賞は予想どおり『成瀬…』だった。
以前にも書いたけれど、本屋大賞というと、どうしても故西村賢太氏の「本屋の店員風情がいつからそんなにエラくなったんだ」というような言葉を苦笑交じりに思い出す。

賢太氏に乗っかるわけではないが、ここは旬に逆らって、直木賞の記事をあげる。

実は年度末に直近の受賞作『ともぐい』と1つ前の『木挽町のあだ討ち』を立て続けに読んだ。




 

 

 

 

どちらもとても面白かった。さすが直木賞だと思った。

とくに『木挽町…』。どうしてこんな筋書き思いつくんだろうなぁ、永井さん、すんげえなぁ…とまあ、そんなことを思わせてくれる小説家って、やっぱTHE小説家だと思うし、それこそTHE直木賞なんだよね~。読み始めた時はまさかねぇ…あの文体も読み進めているうちに馴染んじゃってさぁ、自分の口調も影響受けちゃったりしてね。そういえば「あだ」がひらがなだったよなぁ…おっとネタバレ注意注意。時代小説、久しぶりに読んだのだけれど大当たりでした。

『ともぐい』も濃い作品。〈熊文学〉、けっこう好きなんだよね。『邂逅の森』とか良かったっすよね。ただ河崎さん、後半のちょっと気負った感じが気になった。結果、純文学臭がやや漂いはじめ、もちろんそれは良い方向に煙る場合もあるのだけれど、今回はその点で中途半端な雰囲気になったかという、強いて苦言を呈すならばそこらあたりですかね。エラソーマン(一応チェンソーマンのパロディっす)的に書くとね。でもでも読ませる力は、やっぱすんげえっす。

週末は久々のライヴ参戦、はよ寝よ~