この本については、もうキャッチコピーが決まっている。

「これは現代のプロレタリア文学やあ~」

もう誰かが言っているのかしら。
てか、予想はしていたが、なぁ~んも宣伝してもらえんね、太田さん。メディアも冷たいよなぁ。どうでもええ本はあんなに宣伝しとるのにねぇ…。

この小説、途中で労働運動のお勉強会が始まっちゃったりして、確かにキツいところもあるんだけれど、でもじゃあ何?それを専門書とかで書いたら誰かが読むかしらって話よ。

ズバリ、アリでしょう、こういう小説。

現実には、こんなん無いっしょ…って、いやそうかもしれんけど、こんなん無いって考えちゃうからこの世の中は変わらないとも言えるわけで、たとえ労働者たち(もちろん私も含まれますが)が実際に立ち上がらなかったとしても、こんな小説を読んだ後に、彼らの心の中に何かチクチクするもんが残れば…って気持ちで書いたんじゃないかなぁ、太田さん。

もちろんデフォルメしているにしても、非正規を含めた低賃金労働者の現状とか公安や政治家さんの在り方とか、マジでヤバいかもね。

とか何とか言っているうちにトヨタの問題勃発しとるやん!
世界一の裏事情出てきちゃったやん~

こんなにタイムリーなのに何でこの小説話題にもならんのよ。

まあね、小説としてのまとまりは太田さんの大傑作『天上の葦』にはもちろん及ばないのだけれど、こういうのもアリだと思いますよ、太田さん。これからも応援しますね!