パット・メセニーの来日が決まった。
よりによって仕事激務の時期にお越しいただくようだが、万難を排して馳せ参ずる予定。
当たり前や!
この本のタイトルのようにはならんでぇ。
さて、上原さんは鶴見俊輔さんの弟子筋の人。彼のノンフィクションを、私は好んで読みます。
この文庫本、確か今年の夏旅のお供として買ったのだけれど、旅立つ前に読了していたような。ま、これは一気に読んじゃうよな。
短編ノンフィクション、タイトルのとおり、どれもわだかまるエピソードなんだよね。
ほぼ全部がサスペンドで終わってしまい、後味も良くはないものがあるのだけれど、そこがまたじれったくて荒川良し良しなんだな。
だって、人生って、そういうもんじゃん、ね。
で、「なにやってんだかなぁ~」とか突っ込みながら読むわけだけれど、人間味っちゃあ人間味なんだよね。
上原隆の真骨頂。
村上春樹という名を一切出さずに仕上げたピーター・キャットものは、秀逸だったなぁ。