真夏の体育館が一気に凍りついた件 | 凄い無防備なブックマーク

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気になった記事を公開でブックマークするのも図々しいとは思ったのだが

いやいや、やっちまったよ。俺の一言で最高に盛り上がった場を凍りつかしちまったよ。
えらいことをしちまったもんだよ、まったく。
聞きたくもないかもしれないがまぁ、聞いてくれ。

 昨日、バスケをしたんだ。相変わらず5人しか集まらない、バスケと呼べないバスケだ。

そこへ昨日はめずらしく最近さぼり気味の池田貴族と呼ばれているビジュアル系イケめんが彼女を連れてきたわけだ。
そりゃあもう俺は必死さ。なにせ新しいメンバーが来たんだからさぁ、気持ち良くバスケをしてもらってさぁ、来週も再来週も来てもらいたいわけさ。
そしてさらに友達を呼んでもらったりしてさぁ。
俺には小さい、ほんと小さい夢があってさ、池袋の松ちゃんチームと試合するのが夢なのよ。俺の後輩のチームなんだけどね。俺は盛り上げるのに必死だったさ。

 努力のかいあってさぁ、二人ともノリノリになってたんだよ。
あの瞬間、あのカップルがいたあの体育館の片隅は間違いなく世界で一番熱い場所だったはずだよ。熱くて近寄れないほどのさくらんぼ空間だったね。

しかしだ、やっちまったよ俺は。でも俺はそんなつもりじゃなかったんだよ。俺はさらに彼の気分をもうワンランクあげようと、

「二週間もさぼってたやつにやられっぱなしだぜ。かなわねぇなぁ。アハハハw」

て言ったんだよ。 まさかこれがNGワードだったなんて考えもしなかったさ。
そこにいた三人が一瞬で凍り付いたね。人数集めに必死になって空回りしちゃったんだよね。
空回りって虚しいよね。
俺もさぁ、すぐにやばいぞって思ったよ。てか感じたよ。一気に空気が重くなったのをさぁ。やっぱり動物なのかな。でもあの時の俺はさぁ、何がいけなかったのかもうさっぱりわからなかったわけよ。ただただこの空気を何とかしなきゃと脳ミソフル回転さ。
そしたらさぁ、彼女ったらさぁ、半泣きで走って帰っちゃうわけよ。俺はもうわけがわからんよ。

で、後で聞いたら池田貴族ったらさぁ、彼女にバスケだって嘘ついてどっか行ってたらしいのよ。あれで凍りつくってことは女だよきっと。たぶんだけどね。人生ってつらいよね。てかさぁ、言葉って恐いよね。俺の何気ない一言が二人の人生をかえちゃったかもしれないんだもんね。

 あ~あ、来週あわす顔ねぇなぁ…


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