家の前でエンジンを空吹かしされたレンは目つきが変わり、苛立った様子で大きくため息をついた。
間違いなくカズキたちがやってきてしまったようだ。
「ちょっと待ってて」レンが俺達に向かって言った。
太めのマイも舌打ちをした。
「何なのあいつら!」
「めんどくせーから、俺も行こうか?」俺が答えた。
「いい。もっと面倒になっちゃうと思うし。達也君達は居ないって事で追い返すね」レンが言った。
レンとマイは俺達を残し、下におりて行った。
「たっちゃーん、どうなったー?」
あっちゃんは状況を半分程度しか理解していないようだ。
ケタケタと笑いながら、目を輝かせている。
危ない。
前乗り気味だ。
とにかく首をつっこんでくる時のあっちゃんの顔になっている。
その後、うまくあっちゃんを騙しながら静かに過ごした。
レン達が出て行ってから既に5分ほど経過した。
窓があるから二階から見下ろしても良かったが、下手に顔を出してバレたら元も子もない。
なかなか戻ってこない状況と、止まらないエンジン音に、あっちゃんは明らかにウズウズしている。
「たっちゃーん、ビール取って~」
「自分で取って来いコラ」
「むーりー」
俺は舌打ちをして冷蔵庫に向かった。
その時だった。
「いるんだろ!」
下からカズキの声らしき怒鳴り声が聞こえた。
俺が振り向くと、あっちゃんは既に窓際に立っていた。
「はーい」
あっちゃんはそう言って窓から顔を出し、手を振った。
~つづく~
井口達也
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