「たっちゃ~ん」
あっちゃんは酔っ払った声で俺に言った。
酔ってはいるが、お下品なマフラー音に気がついたのだろう。
この状況下で揉め事になったら分が悪い。
その時、あっちゃんのポケベルが鳴った。
あくびをしながらそれを確認するあっちゃん。
「かにゃめからだー。至急連絡だってさー」
要から連絡をよこせというメッセージだったようだ。
そりゃそうだ。
朝から誰にも言わずに行方不明になっている俺達二人。
そろそろ仲間内で騒ぎになっていてもおかしくはない。
「連絡しないとまずいかな~」あっちゃんが言った。
もしカズキたちが復讐に来たのならこのまま喧嘩は避けられない。そしてこの状況では完敗するだろう。
ただの通りすがりの走り屋なら一安心。
要に連絡をしてチームに迷惑がかかるような状況になると大問題。
どうなるにしても、今夜ここに泊まれなくなって、レンと「イイコト」が出来なくなったら大大大問題。
俺のミジンコ並みの脳みそがフル回転を始めた。
しかし俺の思惑とは裏腹に、数台の単車、そして車と思われる排気音は、レンの家の前で止まってしまったのだった。
井口達也
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