カズキがあっちゃんの背後から思い切り飛び蹴りを食らわしたのだった。
振り返ると間髪入れずにカズキの仲間達が、俺と、倒れているあっちゃんに襲い掛かってきた。
声も発せず、一気に突進してくる不良達に、俺もあっちゃんも完全に受身に回ってしまった。
俺もあっちゃんもどこか油断があったのかもしれない。
店内であろうが店外であろうが、揉めたら警察をいつ呼ばれてもおかしくない状況。
揉めるならとっくに店内で揉めている。
しかし店内でそれをしなかったカズキたちの様子から考えて、それはないと思ってしまっていた。
カズキがレンに気があるのも丸分かりだったし、さすがに好きな女の前で喧嘩沙汰は起こさないだろうとタカをくくっていたのかもしれない。
しかし不良にそんな常識は通じない事が多々ある。
女を連れて歩き、浮かれていた俺達が悪い。
二発、三発ともらっている内に、男達に押しのけられていたレンとマイが俺にのしかかっている二人の男を引き剥がそうと止めに入った。
しかし男達は簡単には離れない。
そうこうしている内に体が少しずつ軽くなる感覚があった。
レン、マイが男達を引き剥がすのをやめていた。
次の瞬間、俺にのしかかりながら拳を下ろしていた二人は俺を殴るのをやめ、後ろに引きずり倒された。
あっちゃんが二人の襟を掴んで後ろに引き倒したのだった。
そして、一呼吸も置かずに二人の顔面を蹴り抜いた。
きょとんとして周りを見渡すと、横にはあっちゃんを襲ったカズキと仲間の不良も倒れていた。
嫌な予感がして、レンの顔を見ると、レンの目はハートマークになっていた。
勿論、マイも。
「さ、行こうか」あっちゃんが言った。
レンもマイも、目をキラキラさせながら何度もうなずいた。
~つづく~
井口達也
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