俺達は福田先輩の考案した作戦第二弾を実行に移す事にした。
いつまでもここで拷問ゲームを楽しんでいるわけにはいかない。
俺達も仲間をさらわれたままだ。
もはや福田先輩の先導に従う以外にない。
テープでぐるぐる巻きにした男を車に押し込み、福田先輩が運転席に乗った。
「どこ行くんスか」村上が言った。
「まぁ、ちょっとな」福田先輩が答えた。
何か含みのある言い方だった。
俺達も福田先輩を追いかけるように車に乗った。
俺はガムテープを使ったスネ毛はがしに夢中になって、うっかり仲間がさらわれたままの事を忘れかけていた。
そんな俺だったが、頼もしげな福田先輩の口調のおかげで、妙な安心感を感じるとともに、身が引き締まった。
仲間が待っている。
福田先輩が運転しはじめてしばらくして、異変に気がついた。
すると村上も気がついたようで、福田先輩に向かって言った。
「もしかして、事務所向かってんスか」
しかし福田先輩は何も答えない。
車は順調に進み、俺達の予感通り、車はヤクザの事務所の前で止まった。
「先輩…マジで、どうするんですか。そろそろ作戦の中身教えて欲しいッス」村上が言った。
「ん?あのな…」
~つづく~
井口達也
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