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「達也をスキーに連れてって①」

「達也をスキーに連れてって②」



「おし!頼むぜ!」


テルの一言で

俺と森木は

一気に滑り降りた。



「のわー!」



滑り出した瞬間

森木がずっこけた。



俺も予想以上の

体感速度を感じて、

速度を抑える為に

足が勝手に開いて

八の字ボーゲンスタイルに。



いきなりスキーを

上手に滑るのは

無理だった。



テルは言うまでもなく

完全に駄目だった。



上からこけながら

俺達に近付いてきた。



「おうおう!おめーら!

ビシっときめて

女の子紹介

してくれるんじゃねーのかよ!」



「うるせー!」


返す言葉もなく

俺と森木は

ずっこけながら

下まで滑りおりた。



周りのスキーヤーが妙に上手く見えた。



というか実際に上手かった。



初心者がいきなり

上手に出来る訳もなく

上手さでは

アピール出来ないと悟り、

俺と森木は作戦変更。




「笑顔キラーン!

さわやか作戦!」



当時俺はほっそりで

童顔だったし

森木もあっさりした顔。



そこに賭けて、

俺たちは女の子の前で

転びまくった。



転んでもただでは起きない。



女の子の前で転んで

振り向きざまに

笑顔キラーン!



そう。



バカだった。



何か(笑)?




上手い奴が

モテるはずのゲレンデで

その常識を覆した。



女の子に

逆にスキーを教えてもらう

流れを作って無事成功。



お姉さん3人組と

仲良くなって

テルも上機嫌!



ちょいちょい滑ったら

皆で一休みするために

ロッジへ向かった。



「何だか今日いけそうな気がする~♪」



「あると思います」



三人は心の中でつぶやいていた。



テーブルを確保したら

お姉さん達は貧乏な俺たちに

ご飯をおごってくれると言い

その場を離れた。



俺たちは

すっかりダメな年下になり、

三人でひそひそと

今後のことを話し合っていた。



その時だった。



「おいてめーら」



絡んできたのは

ゲレンデでも見かけた

ちょっと気取った

男たちだった。



歳は2、3個上か。



「はい?」



とぼけた返事を返すと

親指で外に出ろといわれた。



いやまて。



今外に出たら

せっかくのご飯、

そして

せっかくのお姉さんとの

幸せな時間が

台無しになりそうな予感がする。



だって目が喧嘩を売ってる目だったから。



後で本人達から

聞いたんだけど、

どうやら

年下のガキが

ナンパして成功してたのが

気に入らなかったらしい。



おい。



ンナ事でからむな!



テルなんかは

そんな事はどうでもよくて、

確実にこの出会いを

モノにしたいから

とりあえず

ペコペコしちゃってたよ(笑)



「何スか何スか~

勘弁して下さいよ~」

なんて言ってたな。



今から幸せを味わおうとしてる

いたいけな少年達の夢を

無残にも打ち砕いたのは

俺自身だった(笑)



頭を手袋でポンポンと

叩かれただけで

プッチーン。



そう。



俺にとっては

楽しいのは口説くまでだった。



もう目的の半分は

達成してしまっていたから

森木とテルには

申し訳ないが

その場でおっ始めた。



スキー靴を履いてるから

動きがまるでロボット。



ロボット対ロボット。



二人は諦めたように

喧嘩に加わって

その場で大乱闘。



愛しのお姉さん達は

戻っては来なかったとさ(笑)



スキーに行ったのに

ついでに現地の警察署にも

観光してきたっつーの。




おしまい★



(^井^)