映画ドロップ公開中!!
観た人は何度も観て、
観てない人は絶対に観てくれぃ！
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｢よくできたじゃねーかよ。
これでばっちりだからよぉ｣
大声で叫んだ事で
緊張は解けた。
｢よーし、じゃあルートの
確認なー。こっから
多摩川住宅の桜並木を
抜けて品川街道、
鶴川街道を右折して
ルート２０で新宿、
渋谷、２４６から
世田谷通りで狛江、
そんで流れ解散な｣
｢ゥオッス！｣
｢今日はここに
戻ってこねーからな｣
美咲がそう言うと、
もっさんが手を挙げた。
｢美咲さん、
ちょっといいッスか｣
｢なんだよ｣
｢引退集会なのに
ここに戻って
何もやらねーんスか？｣
｢必要ねーよ。
走り抜けて
終わりでいいだろ？｣
｢オス｣
小さい声だった。
もっさんは
納得してないようだった。
俺も引退集会だから
何かあるのかと
思っていたが、
美咲らしいなとも思った。
｢渡したいものがある奴は
今渡せー｣
美咲はそう言って
ポケットを広げてみせた。
すると全員
自分のバイクに戻って
積んできたプレゼントを
下ろしたり、ポケットから
出して美咲の元に駆け寄った。
あっという間に
美咲の目の前は
プレゼントの山になった。
｢ありがとなー！
でもよぉ、
こんなに背負って
走れねーよ｣
その場が笑いに
包まれた。
｢これじゃあ
一回ここに
戻ってくるしかねーなぁ。
最後はチラっと
挨拶して解散っつー事で
いいかー？｣
次回
夜桜が舞う（77）
へ続く