当時大体1万円が
4000ペソ弱だった気がする。

当時のフィリピンの
平均月収が
それ位だったかな。

その半分を出せと言われた。

綺麗な景色も見れたし、
ウニも食べさせてもらったし、
それに対しては
俺は払ってもいいと思ったよ。

でもよぉ…
サメの歯はもう要らねー(笑)

だって部屋に戻ったら
10個あるんだぜ?
しかもこれより
もうちょっと良さげな歯が。

俺は答えた。

(^井^)『イラナイヨウ』

(-フ-1)『シャッチョサン、カウ、シャッチョサン、カワナイ、カエレナイ』

そう言って
ビーチの方に目をやった。
買わないと
帰さないって言われた。

(-フ-1)ウニを剥いてたナイフを
船の手すりにコン!と
突き立てた。

脅してるつもりは
無いのかもしれないが、
いい気分はしなかったな。

シャッチョサンは
完全に脅されてたのかな(笑)

そこに(-フ-2)が
海から上がってきた。

(-フ-2)『ウニ、ニセンペソ』
こうきた。

(^井^)『ウニ、カウ、サメ、イラナイヨウ』

(-フ-2)『ウニ、サメ、カウ、ヨンセンペソ』

しかもこいつら
海の男って感じでよぉ、
むちゃくちゃ
ガタイがいいんだよ(笑)
このままじゃラチがあかねーし、

(^井^)『ビーチ、モドリタイヨウ』

(-フ-1)『オカネ』

(^井^)『ビーチニ、モドル、モドッタラ、ハラウ』

って事で
話はまとまった。

何処の国にも
やんちゃな人間はいる。

大半は良い人だけど、
悪い人間もいる。

俺はこんな事では
フィリピンは嫌いにはならない。
大好きな国の一つだ。

ビーチについて、
人気につかない
岩場につれて行かれた。

(^井^)『ゴチソウサマ』

そう言って
(-フ-2)に2000ペソを払った。

(^井^)『アリガトウ』

そう言って
(-フ-1)に2000ペソを払った。

さよならをして
俺は部屋に戻った。
ウニも美味かったし、
サメと合わせて
1万円位どうって事…
ねーわけねー。

やんちゃ日本代表として
俺に火がついた。

◆南の島の達也◆(4)に続く