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小説版ドロップと、
漫画ドロップの第二巻に
俺とヒロシが
タイマンを張ってるシーンがある。

井口達也ブログCHICKEN~ドロップ・ゼロ~-品川ヒロシVS井口達也

あれもリアルにあった話だ。


森木がヒロシにやられて
苛立っていたのも確かだが、
俺は強い奴と
喧嘩をするのが好きだった。

森木も強い男だ。
普段は静かでクール。

俺の喧嘩を止められる
唯一の男だったが、
一度キレると
俺より手がつけられない
暴れん坊だったよ。

男義もあるし、頭も切れる。

勉強は出来なかったが(笑)

俺も人の事は言えねーけどな。


森木との出会いは
いずれチキンでも書いていくよ。

そんな俺の
右腕と言っていい程の男が
やられた。

敵討ちの気持ちもあったが、
ヒロシとの喧嘩が
楽しみな思いで半々だったなぁ。

ただ、
森木は敵討ちなんて
望んでなかったよ。


自分の喧嘩の借りは
自分で返す男だからな。

俺が説得したんだよ。
俺にやらせろって(笑)

森木は
俺の性格を分かっていたから
NOとは言わなかった。

一度言い出したら
言う事聞かねーし(笑)

だから森木の敵討ちじゃなくて、
最終的には
俺がただヒロシと
喧嘩したくなったってだけの
話なんだけどな。

ヒロシを
もっと知りたくなったからってのもある。

森木は簡単にやられるような男じゃねーしな。

ヒロシが本物かどうか
確かめたくなったんだ。

ヒロシが俺の前に立った時、
あいつは腹をくくった顔をしてたよ。

喧嘩がどうなったかは
本を読めば分かる。


何度も何度も
立ち上がるヒロシを見て
俺は嬉しくなったよ。

ヒロシは
強くなる覚悟があったし、
自分を縛る
恐怖という鎖を振りほどいて
一心不乱に俺に向かってきた。

最後は逆に
俺がヒロシの気迫に
恐怖を感じたよ。

過去なんて関係ない。


ヒロシがガリ勉の
真面目な人間だったなんて事は
どうでもいいんだよ。

俺の前に立っていたのは
紛れもなく本物の男だった。

上に這い上がろうと
闘志むき出しにして
俺に詰め寄るヒロシ。

だから俺も一切容赦はしなかった。

あの日をきっかけに
俺達の絆は
さらに深まっていったと思う。

全てをさらけ出して
殴り合う事で
分かり合える事も
あるんじゃねーかな。

皆は別に殴り合わなくてもいいからな(笑)

腹割って話し合える頭があると思うからな。

俺にはなかった(笑)
そんだけの話だよ。
(^井^)