この間ヒロシ(品川)と飲んだよ。
相変わらず
口数だけは減らないやつだ

カチンとくる事を
あいつは平気で言ってくる。

昔から口撃でヒロシにかなうやつは居ない

二件目の店だったな。
飲んでたら
壁に小さいクモを見つけた。

昔、虫や釣った魚を
そのまま仲間に食わせる遊びが
俺の中だけで流行ったことがある。
今思うと…鬼だな。

あまりにもヒロシの口撃がうるせーから
久々クモを食わせたくなった。
本気で。

「ヒロシ、あれ美味そうだな」
「やんねーよ」
「オイシイじゃん」
「やらねーって」
「芸人的にオイシイじゃん」
「オイシクねーよ(笑)」
「ちょっとはリアクションが上手くなったか?」

そんな冗談
(俺の中では本気だったが)
を言いながら朝を迎えた。

俺は別れ際ヒロシに
「狛江舐められんじゃねーぞ」
と言った。
喧嘩のことじゃない。
まぁ喧嘩でも
負けは許されないが(笑)

頑張ってる奴に頑張れよとは言いたくなかっただけだな。

世の中には角が取れた人間を、
丸くなった、
ヒヨったなんて言うが、
間違った使い方をしてる奴が多い。

どれもこれも仲間はずれの口実みたいじゃねぇか。

自分達と同じ事をしなくなったら、
つるんでた奴を仲間はずれにするちっぽけな輩を大勢みてきた。

そいつはそいつの道をツッパって生きてるはずだ。

選んだ道を進もうとする仲間が居たら
黙って背中を押してやるのがダチだ。

俺達はヒロシの高校入学の時に
ある種の寂しさみたいな感情を味わった。

あの時素直に背中を押してやれなかった自分を思い出しながら今書いてるよ。

ちなみにあいつは
角なんて取れちゃいないよ。
角ばかりだ。

顔もな(笑)

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