ヒロシが転向してくる前も後も、俺はバカかって位喧嘩をした。

生意気そうな奴は片っ端から喧嘩を売りまくった。

当然売られた喧嘩を買わない事など無かった。


上も下も関係無かったよ。その話は「CHICKEN」の方で書いていこうと思う。

最近よく何故そんなに喧嘩ばかりしていたんですかと聞かれることが多い。

そのたびに俺は同じ答えを返している。
「喧嘩が好きだった」と。



面白くない答えだと思う人もいるだろう。

ただ、難しい理由は後付けで考えられるものだ。

精神的な分析は専門家に任せるよ。

登山家に何故貴方は山に登るんですかと聞くようなものだ。

彼らは「そこに山があるから」と言うだろう。


相手が強ければ強いほど俺は燃えた。
当時の俺は喧嘩の魅力に頭のてっぺんからつま先までどっぷりと浸かっていた。

殴った手は痛かった。殴られた顔は痛かった。

でもそれと同時に何故か爽快感もあった。


純粋に喧嘩が好きになっていたんだ。

喧嘩が挨拶がわりだった。
不器用すぎたんだろう。って俺は高倉健か(笑)


大抵のやつはこんな人間を友達なんかに持ちたくないだろうな。
そんな俺にも殴り合う事で絆を深めていった仲間もいた。

さて、何故俺がこのブログを始めたか気になる人も少しはいるだろう。
それは追々書いていく事にする。



このサイドストーリーはまさしく読んで字の如し!

本には書かれなかった俺からの視点で裏話を書いていけたらと思っている。

よろしく。


続き・・第1話◆転校生ヒロシ