告白。 その4 | Part time Female Yuki(Yukiのひとりごと)

Part time Female Yuki(Yukiのひとりごと)

これまで女性に憧れて、女性になりたいと願っていました。それは性別違和からくるものなのか?漠然とした疑念と女性化への思いを抱えながら、気づけば40代。結婚もし、子供も出来た今、それでも抑えられなかったこの思い…

11月4日夜。帰宅しました。

しかし、幼稚園のイベントの為、家には誰もいません。独りでいると不安が募ります。

子どもたちを寝かし付け、二回目の話し合いが始まりました。

改めてこれまでの説明から。撮りためた写真を見せつつ、説明を進めていました。

 

その中の一枚の写真に目が留まります。いつも持ち歩いている、ホルモン剤を入れたピルケースの写真でした。ダイエットサプリだと濁していましたが、「違うよね?」って突っ込まれました。女性ホルモンを摂取していることも、胸が出来ていることも告白しました。

「なんで?」
「じゃあどうして私と結婚したの?」
「子どもたちのことは考えなかったの?」
「父親なんだよね?」

「いい人と結婚した、幸せだと思っていたのに」


色んな言葉がぶつけられます。それに対して一つ一つ答えていきます。私はあなたが好きだから結婚したんだよ。言えなかったことは申し訳なく思っている。こんな自分だけど、どうか受け入れて欲しい、と。

 

妻は、「出ていくことも考えたけど、家族を壊したくなかった。そして何より、あなたが好きだから」

 

こんな時ではありましたが、素直に嬉しかったです。

 

そして、時間はかかるかもしれないけど、受け入れる努力をしていくこと。その上で、

 

・家では女装しない

・子供たちはまだ小さいから、子供たちにばれないようにする

・ホルモンはやめて欲しい

 

これに対して、ホルモン剤はもう2年近く飲んでいるので、もうやめられないこと、飲み続けていくしかない、ということを説明しました。子供たちについては、ちゃんと父親として頑張っていくことを伝えました。ばれないようにすることはもちろんです。家での女装禁止、については、自宅が三世帯住宅の為、両親や兄の家族に見られることを気にしている様子でした。普段はお互い行き来していないし、誰もいない平日にしかやっていないので大丈夫だと答えました。

まだお互い納得のいかない部分もありましたが、それはこれからの課題です。

 

妻からは

 

「前向きに進んでいきたい」

「あなたと一緒に年を取っていきたい」

 

そんな言葉が。お互い泣きながら抱き合いました。

 

その日以降も話し合いは続いています。妻もネットで色々調べて私に疑問をぶつけてきます。でもあれから家庭が壊れることも無く、私もこれまで通り、女装して出かける日々を続けられています。妻に隠すことなく。

 

妻に告白することで、私が背負ってきた秘密を妻に肩代わりさせることになってしまいました。誰にも言えなくて悩むこともあるようです。その点は申し訳なく思っています。いずれ一緒にカウンセリングやLGBTの集まりに参加できたらと思っています。

 

 

 

こんなにも愛してくれる家族がいるのに、こんな形で家庭を崩壊の危機にさらしてしまった私は馬鹿者です。でもやめられなかった…

 

そして、私は幸せ者です。