千花ちゃんの度重なる不運なケガと

・・・・・あの結末・・・・・

何回読んでも「これは避けられない事なの?」

と、ぎゅっと胸が詰まる。


それは・・・六花ちゃんの秘めた才能とそれを妨げる甘さを払拭するターニングポイントになるわけだけど。


空美ちゃんがローラになるまでの

スピンオフをいつか読んでみたい。


晴れのローザンヌで千花ちゃんに似た衣装を選んだ気持ちや、六花ちゃんのことをどのように見ていたのかとか、

小学生からローザンヌの再会までの空美とローラの物語が知りたい。


ローザンヌで体調を崩して踊りの最中にへたりこんでしまう六花ちゃんの前に進み出て

「ミュージック、プリーズ!」

と、代わりに六花ちゃんの振り付けを体現したローラのシーン、何回読んでもゾクゾクする。


そういえば、千花ちゃんの最初の怪我で

六花ちゃんがそりにのるシーン、出の位置を

「こっちじゃないわよ。あっちよ。」

と、そそのかしたのは結局誰だったのだろう。


ひとみちゃんのママ?

うーん。


お母さんの厳格さに対し、毎度期待値を上回る、才能プラス努力の人、千花ちゃんと


お母さんの厳しさにちょこちょこ反発しながらも、

メンター的な役割を果たしている金子先生や富樫先生らに支えられ少しずつ独特な才能の芽を伸ばす六花ちゃん。


千花ちゃんは皆の前ではクールなイメージ。

一番印象的だったのは、怪我で森の女王役を断念せざるを得なかった時にベッドの中で見せた鬼気迫る表情。


「完璧に踊りきってあいつらの鼻をあかしてやりたかった。」


あのケバい二面性いじめ少女も罰せられることなく飄々と生き続けるのだろう。

こういう人リアルにいそう。


こうやって所々解決しないやるせなさが散らばっているのが


千花ちゃんの尋常でない頑張りと忍耐、報われなさ、羨望、そして絶望が感じられてとても切ない。


六花ちゃんの振り付けたトゥオネラの白鳥は、千花ちゃんが居るであろう場所で本来の舞いを取り戻した千花ちゃんと

今の精一杯をやりきろうとする六花ちゃんが重なったような踊りだ。


もっと続いてほしかった物語。


これからも何度となく読み返すであろう物語。