翻訳のプルーフリーディングのお仕事をいただきました。
お役所のHPに公表している公式文書の翻訳です。

その中に、日本のR&D(研究開発)レベルを向上させるという方針のもとの施策がありました。(これはすでに公表されている内容です。)

それをきっかけに、私が大学の時に当時の文部省からいただいた奨学金のこと、そして、バイリンガル教育を考えました。

国際親善を深めていくという方針のもと、交換留学生としてオーストラリアへ1年間留学するという奨学金をいただきました。

文部省からいただいたその奨学金には一つの条件がありました。受領者は大学生、それも20歳以上でなくてはならない、ということでした。成人になる前に海外にいくと、行った国に同化してしまい、その後日本に帰国する可能性が低いから、というのが、当時伺った理由でした。

きれいな、日本語訛りのない英語に憧れ、もっと若い時に海外に行きたかった、と思ったころもありましたが、言葉は自分のアイデンティティ、「日本人としての自分」が確立できた20歳以降に留学をしてよかった、と今では思っています。

最近は、子供ものころに2か国語が混ざってしまい、知能自体が延びなかった「マルリンガル」の人に出会うことがあるようになりました。訛りのない英語を話していても、成人であっても、中学生くらいにしか聞こえない英語を話している人がいます。

英語を話す学校に通えば、自分の子供はバイリンガルになる、と思っている親御さんが多いでしょが、世の中そんなにうまくいき場合だけとは限りません。

米国大学院にいたときに、マルリンガルについて少し研究しました。もっとマルリンガルについての認識が広がらないと、日本におけるマルリンガル人口は増えていきます。

知能自体が延びていないわけですから、いくらネイティブと同じ英会話ができても、それ以上のことができません。職場では、「仕事のできない、頭の弱い子」と扱われてしまいますう。実際に、そんな人にあったこともあります。

言語の学習と習得は、非常に複雑です。正しい知識をもって向き合っていかないといけません。日本におけるバイリンガル教育を、と子供を英語を話す環境の学校に行かせようとしている親御さん、まず、ご連絡をください。

いわゆる「バイリンガルもどき」教育について、遅くなる前に、ご一緒に検討し、子供さんの将来を考えていきたいと思います。