第36期天元戦挑戦手合い五番勝負が始まった。
山下敬吾天元に挑戦するのは関西棋院の結城聡九段である。


関西勢は井山名人の名人位獲得、坂井碁聖の碁聖位獲得と活躍が目覚しく、現在、山田規三生九段の王座戦挑戦と合わせ、結城九段にも新たなタイトル獲得の夢が膨らむ。


天元戦の第一局は山下天元の地元、北海道旭川で行われ、地の利を生かして先勝が期待されたが、結果は227手までで黒番挑戦者の結城九段の中押し勝ちとなった。


結城九段は対山下戦4勝10敗と苦戦しており、最近では何と8連敗と分が悪かったが、過去を拭い去った鮮やかな勝利で今後に関西の期待が膨らむものであった。


握って結城九段の先番で白10までじっくりと落ち着いた立ち上がりである。
黒11と高く狭く挟んだので三々への振り替わりは当然の流れであろうか。

棋譜再生

勝負どころはもっと先になるのであるが、私のような低段者には外勢を築いた後の左上黒21のかかりに白22と一間に受け、それに黒23とケイマにかかられるのが何とも浮き足立つプレッシャーになる。


山下天元がどう捌くのかと興味深く見ていたら、捌きどころか白24と打ち込んで黒25のさえぎりに白26とぶつけてから28と付け切り、ここで一悶着起こしてあっさり生きてしまった。
なおかつ左上黒49とすべられたのにも手を抜いて白50と攻勢にかかり、形を整えてから悠々と白58,60と収まったのにはあっけに取られてしまった。


黒模様の中で所帯を持ち、かつ外勢もそこそこの構えを残しながら懸案の左上は楽生きがあるとは何とも恐れ入った打ち方があるものだ。


更にもっと驚いたことは、これほど荒らされた感じがする中、黒は黒でがっちりと納まっており、黒61と広げて優位を保っている雰囲気なのである。


勝負のあやはもっと先におとづれたらしく、そのあたりの詳細は理解の及ぶところではないが、プロの碁というのは何とも不思議なバランスが保たれているものだとつくづく思わされた。


こんな激しい変化なのに決して一方的に偏らないところが、摩訶不思議な手品のようである。
碁というのは自分の理解できる範囲でじっくりと堪能するに限る、とつくづく思わせられた天元戦第一局であった。


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