五輪のテニス観戦中、遠い昔に受けたアドバイスを思い出した。
―根本、上を使え、上を。制限ないから。
平面で制限があるコートも上にはない。
ダブルスの試合ではロブが有効になることも多い。珍しく相手の上を抜いたショットは、30年経った今でもよく覚えている。
こちらはスポーツではないが、スペースの狭さを上の活用で勝機を見出しているのは同じだ。盛夏にはいり車一台分の小さな菜園が緑でうまった。6種類がそれぞれ覇を競っているが、何だかわかるだろうか。
一番手前は大型プランターに植えた4本の白オクラだ。毎日2本ずつとれて朝食にパンチを加えている
右手の壁を埋め尽くしているのは、ご存じ、当初カボチャの葉が出てきてしまったゴーヤ(あばし)である。まだ収穫は4つ。スタートでこけたが、これから追い上げをみせてくれるだろう。
中央に何本かさした支柱にそって葉が茂っているのは、12本のさつまいも(シルクスィート)だ。垂直栽培だと省スペースにくわえて植物ホルモン、オーキシンが活性化されて実も甘くなる。だが茂り過ぎで手に負えなくなってきた。つるぼけが心配だが、このまま10月まで突っ走るしかない。
左は3年目を迎えたミョウガだ。150本を超える芽が育った。昨年は140個ほど獲れたが、今年はまだ70個に届かない。昨年よりも早く花が咲きそうになるので大きいものが少ない。花が咲くと味が落ちるので咲く前の花芽をとる。
今年は横着してワラを株元にしかなかったのがまずかったかもしれない。夏ミョウガ(7月―8月上旬)と秋ミョウガ(8月下旬―9月)があるそうで、
今は中休みなのだと信じよう。
正面奥の棚には、こちらも3年目を迎える2本のサルナシ(ベビーキーウィ)が茂っている。昨年ほどの惨敗ではないが、今年も多くが落果してしまい残っているのは、20個もない。来年に期待しよう。
その左隅の柚子も同じだ。小さく黄色い実が多く落果した。小さくても立派な柚子なので毎回お風呂にいれて楽しんだが肝心の実のほうは10個程度だ。まだ株が若いので仕方がない。
上には制限がない、というのはいい気づきをもらった。
上を見たらきりがない、ともいえるかもしれない。
(2Fベランダから見た、緑いっぱいの素人菜園)

