Master先生の白番です。
黒はパク・ジョンファンさんです。
ケイマかかりに1間受けの時は、すぐに三々へ入ります。
押さえを保留するのが新定石ですが、パクさんは今まで通り、上辺から押さえました。
星でケイマにかかられたら、先生は大抵ケイマに受けます。
こっちも素直にケイマに受けます。
囲碁って簡単ですね。笑
黒が下辺に大きく構えたところで、左上に深く入ります。
この深さが、Master先生の得意技です。
当然のコスミツケには
ケイマカケに外します。
ここで黒はグズミが形。
と思ってるのは人間であって、Master先生は、このグズミが悪いと言ってるのだと思います。
上辺の石にツケ!
道策を彷彿とさせる、といろんな人が言いますが、私も同感です。
(わかったようなフリ♪)
ここでグズミを押さえます。
切れるもんなら、切ってみなさい。
そう言ってるようです。
グズンだ3子の両側を白に押さえられたところで、黒は切りました。
これはもう、ただじゃすみませんが、切るしか無いですね。
白はハネます。
黒、愚形ですねえ。
やっぱりグズミは悪手なのかなあ。
黒が2線に下がったところで白は隅へ這い込みます。
白が隅に生きました。
だったら外は黒の勢力だ、と切ってる石を包囲します。
なんですかねえ、この手は。
次に要石を逃げるぞ、取れ、ということですかね。
取るしかないみたいですね。
2子取りです。
要石を見捨てて、ひょいとこちらへ身をかわします。
要石の重要さについて、人間の感覚とは異なる気がします。
後手で取ってくれるんなら十分、という感じ。
まして、この形だと欠け目が残るし。
今度は黒が左下隅へ潜り込んで、白が外回り。
ガッチリと要の黒石を抱えました。
大場、大場と打ち合い、上辺から中央の黒模様が深くなってきたところで、このノゾキ。
形勢は、中央がまとまれば黒良し、と見えます。
この手を見ると、先生は形勢が悪いと見てるのかな、という気がします。
この下がりの図々しいこと。笑
普通、相手の勢力圏に入ったら、ツケ切ったり、ささっと軽く飛んで逃げたりするもんですが、黒の方が弱いと主張しているかのようです。
白は図々しい2子を捨てて外側を厚くして、中央経営へ乗り出しました。
黒は2子を取らされた格好で、凝り形ですね。
形勢は白がよくなった気がします。
黒は下辺の1子を切り離しました。
切られた1子を左へ引いても白やれそうに見えますが、先生は上から押さえてしまいました。
明るい、というんでしょうか。
私には大損に見えますが。笑
下辺を黒が制したところで、中央にトビです。
右辺の黒の薄みも見えてきました。
少し手が進んで、先生は右辺の黒を切りました。
これは黒厳しいでしょう。
右辺の黒石に猛烈に襲いかかります。
黒が生きれば中央は白地ですね。
予定通り、黒は下辺につながり、中央が白地になりました。
後はヨセです。
終局図。白の1目半勝ちです。
左上のかかりから上辺のツケ、下辺の打ち込み2子捨てで中央経営、などが参考になる打ち方でした。
下辺の1子捨ては、まあ無理ですね。
あそこを捨てても勝てるとは、到底思えません。笑