Master先生の白番です。
黒は古力さんです。
4連星っていうのかな。初めての気がします。
なんと普通な立ち上がり。
人間の打ち方が認められてるようで、ちょっと嬉しいですね。
ああ、これですね。
先日の棋聖戦で話題になった手。
どっちがAIか分からなくなります。
こんな手があるんですね。
初めて見ました。
アタリされる前に黙ってツグ。
なるほど〜。
黒からの利きを無くしてますね。
このタイミングで
切り。
細かいことはよくわかりませんが、なんか格好良いですね。
私なんかはL15の周辺にしか目が行かないんだけど、これで色んな可能性が一気に増えるように見えます。
このときに
打ち込み。
無理だ。絶対打てません。
切った2子を動くことしか考えられません。
Master先生の碁は、常にフリカワリを想定していますね。
切った石=要石を捨てることも全く厭わない。
むしろ、要石のように価値が高い石ほど捨てる価値(活用価値)も高いという感じ。
シチョウアタリを使って、右辺はささっと生き形です。
右辺は裾空きだし、地合いは早くも白リードの様相。
舐めてもらっちゃ困る。
とばかりに古力さんのハサミツケが炸裂しました。
押さえこんで、一気に黒が攻勢に。
でも、右辺の黒3子が弱そうですね。
両裾空きの右辺を囲わせて、白は中央へ脱出です。
右上の黒地が大きいですが、まだ白が良さそうに見えます。
堂々としてますね。
「左下隅の地? 欲しけりゃくれてやる。」
そう言ってるみたい。
さすがに大きいですね。
古力さん「ゴチっす」と飛び込みました。
左下はガラガラに荒れるというより黒地になりましたが、代償はここ。
ん〜、こっちのほうが大きそうですよ。
左辺1子取りも残ってますね。
こりゃまた、大きく囲いましたよ。
いつもの先生らしくない手です。
いつもは「これで十分」みたいな手を打つんですが、それじゃ足りないのかな。
さすがに黒も怒りました。
まあ当然こうなりますね。
これちょっと、わからないですね。
先にK8の急所に行くべきだと思うんですが。
繋がるほうが優先、ということなんですかね。
ほら、急所に打たれちゃった。
繋がろうとした白が逆に薄く見えますよ。
黒が手抜きで左上に迫ったときです
シチョウに抱えました。
シチョウはどっちが良いのか?
黒は中央にお荷物があるからシチョウを逃げる余裕は無いでしょう。
なんか、スゴイ手が出ましたよ。
狭いところですが、シチョウを確実に取りつつ、中央と左辺を見合いにしてますね。
当然中央を逃げるでしょうから、左辺は白地、かな。
そんな簡単じゃないんですね。
黒は両方しのいじゃいました。さすがですね。
ただし、後手。
終局図。
あちこちヨセの手に黒も手抜くなどして頑張りましたが、ここで古力さん投了です。
地合い大差です。