Master先生の黒番です。

白は古力さんです。

また2間高シマリです。

前半30局はほとんど大ゲイマシマリでした。

何は無くとも、カタツキです。

相手が受けたら手抜き。

いつもこの調子です。

このカケもいつも通り。

カタツキ付近に打つときは1間トビが定形です。

コレ以外は見たことがありません。

何でしょうこの手は?

右辺に割り打ちされたところですので、右辺の石を使って下辺を盛り上げるとか、考えそうな気がしますが、この手は左辺に迫ってるようで迫力が無いような。

ふんわり、ほんわかした手ですね。

左辺の白が1間に飛んだところで、左下にツケ。

当然、狙いは左辺ですね。

左下を切り上げて、左辺の白から黒ケイマの断点を切るぞとノゾキました。

脅しに利かされるようなMaster先生じゃありません。

上辺を押して反発です。

恥じも外聞も無く、穴を出ます。

形の急所攻撃で厳しく反撃です。

D11の穴を出たりしないんですねえ。

奥ゆかしい。

深すぎて意味がわからないです。

D11に白が押さえたら絶好形だと思うんですけど。

白がこっちから出てきたところで

このアタリを利かします。

出来上がり図がこちら。

これは明らかに黒良しでしょうね。

白に断点をノゾキ打たれてからの反撃が見事ですね。

右辺の白1子がポツンと寂しそうです。

盤面左右両側をカラミ攻めの雰囲気も出てきました。

本当にスケールが大きい碁です。

白が中央へ逃げようとしている時、このツギです。

良いですねえ。

こんな自信満々の手打ってみたいですね。

黒はあっさりと左辺を渡ってしまいました。

こうなると白が一方的に被告です。

グーリーさん、とりあえず死んだふりですね。笑

結局白は脱出しました。

しかしその間に、黒は下辺、右下を大きく地にして、上辺を凹ませました。

終局図。

白が投了です。

右辺に入り込んだ白4子を取り込み、数えてませんが地合い大差でしょう。

序盤左辺への攻めが超絶すばらしい一局でした。