Master先生の黒番です。

2間高シマリ。

先生はこれが多いと思ってましたが、前半30局にはたしか無かったですね。

ひょっとすると、前半と後半で何か設定変更してるのかも知れません。

 

相変わらず、カタツキはお好きなようです。

 

黒がJ4にツケて、こう打たれたときに

手抜きで左上にかかり。

先生ならではの感覚ですね。

人間なら反射的にJ5と上にノビるとか、何か下辺の外回りの強化を考えそうです。

左上のかかりっぱなしもよくありますが、どうやら先生は、相手が受けたらそこは終わり、という感じですね。

常に自分が先手で大場に回る。

めちゃ欲張りで、自己中です。

白、絶好点ですね。

左上の黒2子からの開きを制限してます。

悔しくても上辺に2間開きか、と思ったらこっちからコスミツケ。

悔しい手なんか打つハズがなかった。

 

白はノビじゃなくて右上にハネ1本で2子を攻めてきました。

白ペースな感じに見えます。

上辺の黒は2間トビして、右上をハネました。

自分はすぐ手抜きするのに、相手の手抜きは決して許さない。

それが先生のポリシーですよね。

だんだん分かってきましたよ。

 

白が打ち込んだところですぐにツケです。

入段コースあたりで、怒られそうな手ですね。

攻めたい石にはツケるな、という格言があるんですけど。

先生は、知りませんよね。

攻めたい場合は、まあR10に鉄柱でしょう。

ツケると自分も強くなるけど相手も強くなるんです。

この形だと、後で白からR11の味が残るんです。

先生は盤面の形で徹底的に勉強したと聞いてるんで、こういう手は打たないハズなんですけど、おかしいですねえ。

 

右辺への攻めを中断して右上へアタリ?

先生、しつこいですよ。

右上を、白が手抜きしてるのが、どうしても許せないようですね。

そんなに何手もかけて2子取ってどうするんですか。

これは明らかに手をかけすぎですね。

(白がノビたら白地だって?)

え、まあ、そう、ですかね。

ほら、攻める前に1手入れられちゃったじゃないですか。

おお、なるほど。

左上の黒2子は取られているような気がしてましたが、これは一気に攻勢ですね。

 

このアテに対して

うっそー!

このハネは打てませんね。

アテられた1子を逃げることしか考えられないです。

きっと深い読みがあるんでしょうね。

白も1子抜きじゃなくて、G16にツギ。

先生それから悠々と1子を逃げ出しました。

 

白がJ18に鼻ツケしたところで、先生は三々へ変わり身の術。

これはまあ、普通ですね。

しかし、隅で後手生きとは、らしくありませんね。

めっちゃ珍しいです。

貴重な先手で白は右下へ。

先生、ほら白ペースになってますよ。

ちょっと、この碁、大丈夫ですかねえ。

右下が、大きな2段コウになりました。

左上といい、この手といい、この碁は地に辛いですね。

ところでこの手、コウ材になってるんですかねえ。

なってませんね。

右下のコウを抜かれてアタリにされたところで、この押さえ。

これはコウダテになってるんですか?

左辺に連打で十分ってことですかね。

なぜか、利いたみたいですが、この押さえに

先生は無視して右下コウ取り。

左上、死なないってことかなあ。

来ましたね。生きるんですかね。

ここを押さえて

ここにアテて

これで生き。

正解見せられれば簡単な詰碁でした。

白がL14にカケツイだところで、右下のコウ取り。

白が右辺への侵入を見せたところで、右下コウを解消。

コウは徹底的に戦うのかと思ったけど、あっさりしてますね。

その後ヨセが続いてここで白が投了。

確かに、黒地だらけですね。

コウの戦いがめちゃくちゃ上手いですね。

結局コウにも碁にも勝つ。

格の違いを見せつけた感じでした。