Master先生の黒番です。
ほぼ同じ局面がありました。
たぶん4度目くらいです。
人間(プロ棋士)には、これで悪いはずがない、という思いがあるんでしょうね。
まあ、60連敗する前ですから仕方ないですが、素直になるのも大切ですよね。
早々と、このタイミングで切ったのは初めてです。
先生はどう見てるのか、楽しみです。
右端、左端、そしてここ。
3連続アタリです。アタリ、アタリ、アタリ。
アマが打ったら、ヘボ碁だと言われますね。
てっきり黒4子を捨てるのかと思いきや、ツイでアタリです。
シチョウは?
あれれ、シチョウは白が良さそうですよ。
良く言われる、AIは一直線の読みが苦手っていうやつですかね。
白がシチョウを2つ逃げたところで断点を堅くツギました。
シチョウアタリが気になるので、白も放置できませんね。
黒が白1子を抱えたとき、白は外側から1子アテです。
左下の黒へ攻めが見込めるし、これは白が良さそうですね。
プロの手ばかりですが、良さそうなのでどうしても。
白は1子逃げ出して、さらに攻勢をかけます。
こうなると、やっぱり4子の頭ハネは逃せない所だった、という感じがします。
先生は、下辺の黒からグイグイ押しました。
ああ、右下が傷む。なんてことはまるで考えない。
そして、この切り。
あ、知ってますよ、これ。
カケて絞ってぐるぐる回し、ですよね。
そう上手く行くんでしょうか。
はい、予定通りのカケです。
白はひとつ出て、1子抜いて、アタリされたのでツギました。
で?
先生、この後どうするんでしょうか。
断点はあるし、左下の黒は治まってないしで、相変わらず黒が苦しそうです。
男は黙ってカタツギ、ですか。(性別不詳ですが)
なんか、ゴツイ手ですね。いつもの軽快さはどこへ。
厚みを気にしたか、白は中央にトビました。
しかし、下辺右側に逃げノビた白4子は、大丈夫なんですかね。
さすが先生、狙ってますよね。
こういうところは逃しません。
右下が黒地になったところで、白は左下の黒に迫ってきました。
当然B2に曲がるんだろうなあ、と思ったところで
何度目かの、マジですかー!
え?
左下B2に白が這い込んでも、黒生きてるんですか?
白は穴をピンツギしたところで、この手。
左下よりこっちのほうが大きい?
そうですかあ。
結局右辺を凹ませてからここへ回りました。
上手いというか、狡猾というか、機を見るに敏というか、なにしろ悔しいですね。
この押しにも
無視して右上からコスミツケです。
人間は感情がありますからね。
こうなるとなかなか平常心では居られません。
白が右辺を囲ったところで、先生は左上に根拠を確保しました。
中央の黒の大石、まだ眼が無いようで気になるのは私だけかな?
プロも気になったようですね。切りました。
おお、これは鮮やかにゲタが決まったか? と思った瞬間
ぐはっ。そっちですか。
うわ、これ、めちゃヤバそうですね。
中央に絞った白の大石か、左上のタケフの4子か、どちらかがヘタすると死にそう。
超巨大なコウが始まりました。
しかも、ほとんど黒の花見コウ状態。
白がコウを取ったあと、この手は何でしょう。
ひょっとしたらクリックミスか。
中央の黒2子を取っていれば完全に生きていました。
先生は当然、黒2子ツギ兼アタリ。
ん? これはどうなってるのかな。
白の目が怪しそうな感じ。
またもコウが復活しました。
黒は仮にコウに負けても、上の白の目を取れますから、これはほぼ勝勢ですね。
ここは天下聞かずということで、コウを打ちぬいて白が投了となりました。