振り返ると、我が家は中学受験をしてよかったと思います。

もちろん、志望校に合格できたこともあります。

でも今、特に思うのは、

あの時は本当に大変だったな、と親子で思い出せる時間があること。

そして、親子で同じ目標に向かって、一緒に頑張る時間を過ごせたことです。

子供が成人し、社会人になると、以前のように長い時間を一緒に過ごすことはなくなりました。

それぞれの生活があり、それぞれの時間を過ごしています。

そう考えると、中学受験は、親が深く関わりながら、子供と同じ時間を共有できた、とても濃い時期だったのだと思います。

当時は、どうしたら成績が上がるのか。

どうしたら体調が戻るのか。

毎日のように考えていました。

体調が悪い時は、どこの病院に連れて行けばいいのか。

休ませるべきか、頑張らせるべきか。

今思えば些細なことのようですが、当時は一つ一つの判断に悩みました。

塾に行かせるのか。

宿題を優先するのか。

睡眠を取らせるのか。

その時その時で、何が正解なのか分からないまま、親子で進んでいたように思います。

余裕があったわけではありません。

むしろ、うまくいかないことの方が多くて、

「これでいいのかな」

と思うことばかりでした。

でも今振り返ると、あれほど子供のことを考えて、一緒に悩み、一緒に何かに向き合った時間は、その後それほど多くありませんでした。

だからこそ、あの頃のことを懐かしく思い出せるのかもしれません。

中学受験をしてよかったと思う理由は、合格という結果だけではありません。

親子で同じ時間を過ごし、

一緒に悩み、

一緒に頑張ったこと。

それも、我が家にとっては大切な時間だったのだと思います。