昔の話になります。


入塾テストの結果を見た時は、本当に驚きました。


偏差値も低く、順位もほぼビリでした。


普通に学校に通っていましたし、体が弱かったので授業についていけていない部分はあるかもしれないと思っていました。


それでも、ここまでとは思っていませんでした。


何から手をつけていいのかわからないほど間違いだらけ。


特に算数は点数が悪く、計算問題もできていませんでした。


私は学校に行っていれば、ある程度は理解できていると思っていました。


その考えは甘かったのだと思います。


まずは計算から確認しました。


すると、小学校1年生ごろで習う繰り上がりや繰り下がりがあやふやでした。


さらに話を聞いていくと、「数」の感覚そのものが十分に身についていないようでした。


紙に絵を書きながら、一つずつ説明しました。


そして、もう一つ気になったことがありました。


文章題です。


よく見てみると、問題文を最後まできちんと読んでいないようでした。


何を聞かれているのかわからないまま答えていることもありました。


そこで私は、問題文を一緒に読みました。


時には区切りながら読み、


時には鉛筆で文章を追いながら読ませました。


大事にしたのは、私が意味を説明しすぎないことです。


「これはこういうことだよ」と要約してしまうと、本人が文章から意味を読み取る練習にならないからです。


時間はかかりましたが、まずは問題を最後まで読むこと。


そこから始めました。


偏差値37からのスタートでしたが、振り返ると、まず必要だったのは難しい問題集ではなく、基礎の確認だったように思います。


ちなみに息子は今でも数学が得意とは言えません。


それでも工学部の大学院を卒業しました。


人生、何がどうつながるかわからないものですね。