このブログで昨年9月頃から集中的に投稿した神宮外苑再開発問題ですが、産経新聞によると、東京都知事選に立候補した蓮舫候補が知事選の争点にすることを明言しました。

 

蓮舫氏が神宮外苑再開発を視察「首長の判断あれば立ち止まることはできる」争点化へ(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

昨年の投稿時点では、いかにユネスコの諮問機関が再開発を白紙に戻すように提言したとはいっても、そして署名運動などで多くの反対意見が表明されたとしても、一度東京都が決めた再開発計画を白紙に戻すとか変更することは難しいだろうし、争点にさえならないかもしれないと考えていました。

 

しかしその後、11月頃から裏金問題で自民党・岸田政権への批判的世論が沸騰し、それが都知事選に影響してこの問題に火がつくことになりました。この展開に少々驚いています。私自身はこのささやかなブログで自分の考えを書き、反対署名を投じただけですが、非常に多くの一般人が何らかの形で意見を表明し続けたことが、現在の事態を生み出したものと思います。

 

とは言っても、蓮舫の発言は「一度決まった再開発でも首長の判断があれば立ち止まることはできる」というものですので、仮に蓮舫が当選したとしてもどうなるかは明確ではありません。しかし、これまで小池都知事が対応してきたためらいがちの施策よりは、反対派の意見を考慮したものになるでしょう。

 

都知事選に国政の構図を持ち込むな、と発言した芸能人や元大阪市長がいます。一見正論のように見えますが、再開発問題の背後にはオリンピックがあり、森喜朗、電通・三井不動産などの影が見え隠れしています。清話会(安倍派、旧森派)のパーティー券を再開発を推進する企業が買ったかどうかは未調査ですが、都政の問題は国政に直結していると私は思います。