NY市場サマリーのサマリー 4/24(金):ドル下落、S&P・ナスダック最高値、利回り低下
ダウ -79(-0.16%)、ナスダック総合 +398(+1.63%)、米10年債利回り 4.307%、VIX 18.71
<為替>
ドルが下落した。米司法省がパウエルFRB議長に対する捜査を終了したことや、米・イランの和平協議を巡る楽観的な見方が広がったことを受けた。
米ワシントンのピロ連邦検事は、パウエルFRB議長の下で行われたFRB本部改修工事の費用超過に関連する司法省の捜査を終了すると発表した。これを受け、トランプ大統領が次期FRB議長に指名したケビン・ウォーシュ氏の承認に向けた大きな障害が取り除かれた。
FF金利先物市場では、FRBが年内に38%の確率で利下げを実施するとの見方を織り込んでいる。取引序盤の時点では23%だった。
イランのアラグチ外相が、和平協議再開に向けた対米案について協議を行うためパキスタンの首都イスラマバードを訪問する見通しとなったこともドルの下押し材料となった。ただ、パキスタン筋によると同外相がイスラマバードで米国側の交渉担当者と会談する予定はないという。ホワイトハウスのレビット報道官は、イランとの協議を行うため、ウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が25日朝にイスラマバードを訪問すると明らかにした。
中東情勢の先行きが依然として不透明なことから、多くのトレーダーは大きなポジションを取ることに消極的で、市場は概ねレンジ内の動きにとどまっている。
市場は来週の主要中銀の金融政策決定会合にも注目。FRBのほか日銀、ECB、BOEなどが政策決定を予定している。
ドル指数は0.28%安の98.55。週間では0.32%上昇の見通しとなった。
ユーロは0.27%高の1.171ドルとなった。週間では0.41%下落の見込み。
円は対ドルで0.19%高の159.4円。英ポンドは0.42%高の1.352ドル。
暗号資産のビットコインは0.47%安の7万7558ドル。
<債券>
国債利回りが不安定な取引の中で低下した。中東関連が引き続き大きな注目材料となる中、米国とイランの和平協議が週末に行われる可能性があるとの報道を受けて、近く事態が沈静化するとの楽観論が強まった。
また、首都ワシントンのピロ連邦検事が24日、パウエル議長を巡る司法省の捜査を終了すると明らかにしたことも好感された。
イランのアラグチ外相は同日、パキスタンの首都イスラマバードに到着し、米国との和平協議再開に向けた提案について協議する見通し。
米国側は、ウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が25日朝にパキスタンの首都イスラマバードを訪問する予定になっている。
原油市場では、米WTI先物が一時、約2%下落した。これが米国債の買いを促し、利回りを押し下げた。
米10年債利回りは1.3bp低下し、4.309%。ただし週間では7bp上昇しており、これは3月中旬以来最大の週間上昇幅となった。
30年債利回りは4.925%で横ばいだった。週間ベースでは3.7bp上昇と、3月下旬以来最大の週間上昇となっている。
2年債利回りは4.9bp低下し3.776%だった。週間ベースでは8bp上昇と、3月16日以来最大の上昇幅となった。
イールドカーブはスティープ化。2年債と10年債の利回り格差は53.4bpに拡大した。前日終盤は48.5bpだった。
LSEGの推計によると、FF金利先物市場では、年末までに金融緩和が行われる確率がほぼ40%織り込まれた。前日終盤の約23%から上昇した。
<株式>
反発し、S&P500とナスダック総合が過去最高値で取引を終えた。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が週末の間に行われるとの期待感に加え、半導体大手インテルが急伸するなど半導体関連株が上昇したことで、相場全体が押し上げられた。
この日は、イランのアラグチ外相が米国との和平協議再開に向けた提案について協議するため、仲介国パキスタンの首都イスラマバードに到着。現地で米国の交渉担当者と会談するかを巡っては情報が食い違っているものの、米ホワイトハウスのレビット報道官は、ウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏がイランとの協議を行うために25日にイスラマバードを訪問すると発表した。バンス副大統領は協議が成功すれば参加するためにパキスタンに渡航する用意があるとしている。
この日の取引では半導体株が引き続き堅調。フィラデルフィア半導体株指数は4.32%上昇し、18営業日連続で最高値を更新した。中でもインテルは第2四半期の売上高見通しが市場予想を上回ったことを受け、23.65%急騰。82.57ドルと、過去最高値で取引を終えた。
他の半導体株では、AMDとアームがそれぞれ約14%上昇。エヌビディアは4.32%上昇し、過去最高値で取引を終え、時価総額が再び5兆ドルに近づいた。
S&P500種情報技術指数は2.46%上昇。S&P主要11業種の中で最も大きく上昇した。
来週の注目はFRBが28─29日に開くFOMC。利下げの時期のほか、5月15日に任期が切れるパウエルFRB議長の後任にトランプ大統領が指名したウォーシュ元FRB理事が議会上院で承認されるか注目されている。
<金先物>
金価格は上昇したものの、インフレ懸念の根強さや米・イラン戦争の先行き不透明感が市場の重しとなる中、週間では過去5週間で初めて下落の見通しとなった。
金スポット価格は1741GMT時点で0.6%高の4721.15ドル。米金先物は0.4%高の4740.90ドルだった。
「ヘッドラインに左右される展開だ。現時点ではイランとの和平合意に向けた動きが意識され、市場はやや前向きに受け止めている」と。
<米原油先物>
米国時間の原油先物はまちまち。米・イランの和平協議再開の可能性と供給混乱への懸念が交錯し、荒い値動きとなる中、週間では上昇した。
北海ブレント先物が0.26ドル(約0.3%)高の105.33ドル。一方、米WTI先物は1.45ドル(1.5%)安の94.40ドルとなった。
週間ではブレントは約16%、WTIは約13%、それぞれ上昇した。
イランのアラグチ外相が、和平協議再開に向けた対米案について協議を行うためパキスタンの首都イスラマバードを訪問する見通しとなったとの報道を受け、原油先物は序盤の上げ幅を縮小した。
また、トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使とトランプ氏の娘婿クシュナー氏をイラン外相との交渉のためパキスタンに派遣するとCNNが報じたことを受けさらに下落した。
