マクロ経済スライドは発動したのか?(平成26年度)③ | 年金・IT社労士の日々色々ブログ

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前回と前々回のマクロ経済スライドの記事の中の0.2%の抑制について。


平成25年度の名目手取り賃金変動率は1.003でした。


1.003の計算式

[平成25年物価変動率(1.004)×実質賃金変動率(22年度~24年度の3年平均1.001)×可処分所得割合変化率(23年度の変化率0.998)]


1.003(0.3%増)を使わずに、1.001(0.1%増)を使用するのは、16年改正法附則第31条第2項の適用によるもの。


再評価率や従前額改定率には、改定の基準に0.998を乗じた率で見直されます。

(昭和13年4月2日以後生まれ)


0.998 = 0.976 ÷ 0.978 (本来水準に対する特例水準の割合)



このため、1.003 × 0.998 ≒ 1.001  となります。


(1.003 → 4年度以前の名目手取り賃金変動率)