最近息子は、あまり学校に行っていない。

好きな教科だけ行くことにしたようだ。

 

 

図工、体育、道徳、理科、習字が主な出席教科。

道徳に行くのが、なんだか不思議だったので、理由を聞いて見たところ、

先生がお話を読んでくれる、

しかも、滅多に間違えずにスラスラ読んでくれるのがいいとのこと。

普段自分で本をたくさん読んでいるが、やっぱり、誰かが読んで聞かせてくれる方が

楽でいいとのことだった。

 

 

そういうわけで、家にいる時間も多く、

本を読んだり、チャレンジタッチで勉強したり、庭で工作をしたり

最近は一緒に味噌や生姜の甘酢漬けを作ったりと

自分のペースで時間を使っているが、せっかく時間があるのだから、

学校ではできない学びがないものかと、親として考えている。

 

 

先週は、午後から出席するわ、という日が数日あったので、

朝の家事が終わってから、

近くの神社のある山までランニングし、

そのまま山に登る、というのを2人でやってみた。

 

 

2回目に出かけたとき、

チャレンジタッチの景品でもらった双眼鏡を持っていって、

鳥や建物を見ようと、息子が提案したので、持って行った。

 

 

ちょっとした高台について、そこで見ようと息子が言った。

先客のお爺さんらしき人が、体操をしているのが遠目から見えたので、

息子にちゃんと挨拶するようにと伝えて、

息子も、大きな声で『こんにちわー』と言って広場に入って行った。

 

 

お爺さんは、ちょっとびっくりした顔をして、

こんにちわ、と答えてくださって、

少し考えてから、『あー、今日は学校休みかい?』と話しかけて来てくれた。

 

 

『色々あって、自主的に休んでいるんです、

今、マスクマスクで少し行きづらくて。』と私は答えた。

 

息子は、マスクをすると、チックというか、強迫性障害というか、

舌でマスクを永遠になめてしまい、すぐにマスクが濡れてしまって、

気持ちが悪いし、息が苦しい、ということで、

マスクを外していることが多かった。

それを、以前いじめをして来たクラスメイトの一部から強く責められて、

対立関係のようになっていた。

(今は、学校側に事情を説明し、常時マスク不着用で許可を取って、

マスクをせずに過ごして良いことになっている。)

 

 

それを聞いて、お爺さんが、

 『そうかい、わしらの頃は、学校行くのだけが楽しみだった。

学校に行けば、給食が食べられるからな。』

と教えてくれた。

 

息子は、双眼鏡に夢中でそんな話は全然聞いていなかったけれど、

私は、そんな時代もあったんだなと。

衣食住、十分に満ち足りて、

学校に行く、行かないを自由に選べるなんて、なかなか贅沢なのかもと思ったり。

 

 

息子は、双眼鏡で覗くと、どこを見ているかよくわからない、

と言って、鳥を必死に双眼鏡で追いかけていた。

 

 

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しばらくすると、おじいさんは、

『体操が身体にいいと言われてやってみたけど、

全然面白くない』と言って去っていかれた。

 

 

 

・・・続く?