週末は、夫と歩いて買い物に出かける事が多く、ついでに遠回りをして帰って来る。
所謂、散歩である。
夫と取り立てて仲が良い、と言う事ではなく、ダイエットがてら、また歳を取ってからも元気に歩けるように、と言う気持ちからである(そんなに夫と仲を否定しなくても良いのだが)。
ある週末も、夫からお買い物に行こう、と誘われた。
心の中で「死」がグルグル回っていた私は、そんな気分ではなく、遠くを見ているだけだった。
思考回路が停止している、と言った感じ。
外出した方が良いのか、家に居た方が良いのか、夫と居た方が良いのか、一人になった方が良いのか、何も考えられず、ただひたすらどうすべきなのかと言う焦りだけがあった。
そこへ小4の次女が「私も一緒に行く!」
鶴の一声だった。
私に選択権は与えられず、重い腰を上げた。
家を出たものの、何を買ったら良いのか、どこで何を買うのか、思いつかない。
夫と娘に急かされ、何やかんやと買い物が進む。
帰り道は、疲れがピークに達したのか、衝動的に歩道から車道に出たくなった。
ここで転んで車道に出たら、死ねるかもしれない。後ろから車が来る!!
その時、数歩前を歩いていた娘が急に振り返った。
「ママ、手を繋いで
」
いつもの癖で差し出された手を握った瞬間、娘が嬉しそうに私の顔を見上げる。
そうだ、私が自ら命を絶ったら、この子達は一生「お母さんが自殺した子」と言われるんだ。
私が娘達に迷惑をかける事だけは避けなければ。
死んではいけない。
そう、強く思った。