９月７日にパロマ瑞穂野球場で行われた愛知大学野球連盟秋季リーグ戦、中部大×愛知工業大の観戦記です。
この週から各地で本格的に開幕した大学野球の秋のリーグ戦、愛知大学野球連盟もこの日が開幕日。侍ＪＡＰＡＮのトップチームにも召集された中村が開幕戦だけに登板するだろうと、名古屋遠征決行です。対戦相手は春のリーグ戦２位の中部大。こちらにもドラフト候補の捕手、清水がいるため注目の対戦になると思いきや・・・
＜スタメン＞
【先攻：愛知工業大】
①ライト 川間
②レフト 亀井
③センター 宮川
④セカンド 柴田
⑤ショート 白井
⑥ＤＨ 相原
⑦ファースト 袴田
⑧サード 前田
⑨キャッチャー 二村
先発ピッチャー 樋口
【後攻：中部大】
①ショート 水野
②センター 梅田
③ＤＨ 村木
④キャッチャー 清水
⑤ファースト 中森
⑥サード 山下
⑦ライト 田澤
⑧セカンド 橋本
⑨レフト 井手
先発ピッチャー 肥田
なんとお目当てだった中村は登板回避！スカウトが２０人以上来ていたようですが肩透かしでしたね。
＜試合概況＞
試合は投手戦に。
愛工大は走者を出すものの６回まで試みた３つの犠打がすべて失敗に加え、２つの併殺と拙攻が目立ちます。
対する中部大打線も愛工大先発樋口の前に封じられ、４回には２番梅田、３番村木、４番清水が三者三振に討ち取られるなど攻撃の糸口を見つけられません。
８回表愛工大は代打の１年生小島が左中間を破る二塁打を放ち、１死２塁のチャンスを作ります。
しかし中部大２番手寺瀬が踏ん張り後続を断ち得点を許しません。
試合はスコアレスのまま９回裏の中部大の攻撃も２死走者なし。ここで３番村木が死球で出塁すると、バッターは４番の清水。
愛工大２番手小野のボールを強振した打球はレフト線へ。１塁走者代走の藤田が長駆生還しサヨナラ勝ち。
息詰まる投手戦を中部大が制し、サヨナラ勝ちを収めました。
＜注目選手など雑感＞
中部大が４番の一振りで厳しい投手戦に競り勝ちました。
プロ注目の捕手清水は投手陣の好リードに加え、４番としてもサヨナラ打を含むマルチヒットをマーク。
昨年の大学選手権でも本塁打を放っており、打てる捕手として評価されていますが勝負強さも発揮しました。
投手陣では先発の３年生肥田が走者を背負いながらも要所を締め６回無失点の好投で試合を作りました。
ゲームメイク力も高く投手陣の柱として頼りになりそうです。
敗れた愛工大は試合を押し気味に進めながらも３つの犠打失敗に３併殺とあっては「負けに不思議の負けなし」の格言通りの試合となってしまいました。
しかし先発した中村との「ｗエース」の左腕樋口は７回８奪三振無失点の好投を見せました。
１４０キロ台後半のストレート（この試合では１５１キロもマーク）を軸に中部大の４番清水から２つの三振を奪いました。一部雑誌やドラフト予想ではこの人の名前もあがることがありますが、面白い存在になりそうです。
愛工大０００００００００＝０
中部大００００００００1X＝１
（愛）樋口、小野－二村
（中）肥田、寺瀬―清水
【勝利投手】寺瀬
【敗戦投手】小野
【二塁打】
（愛）小島
（中）清水
