自閉症育児「７年ぶりの仕事復帰」そして初めての給料



昨日､仕事復帰してから初めての給料を頂いた｡
微々たる金額だったけど､「給料明細書」を見た時は､嬉しさというか何とも言えない感情が込み上げてきた｡

自閉症育児をしていて､それだけで私はキャパオーバーになり､
正直「一緒に働いてみない？」と声を掛けて頂いた時には「今の自分に仕事出来るかな…」っていう戸惑いもあった｡
７年前､「介護の仕事」と「扱いづらい我が子の自閉症育児」の両立に心身ともに限界を感じ仕事を辞めた｡
それからというもの【社会との繋がり】がなくなり､私は虚しさと孤独感を抱いてた｡
「母親」だから育児するのは当たり前､むしろ自閉症のある我が子と外に出れば､多動と衝動性の激しい息子を見て「しつけがなってない」と見知らぬ人から沢山言われた｡
人との繋がりや､孤独感を少しでもなくしたいと思い､「障害の子を持つ母親が集まる会」にも何度か参加したけれど､
「障害」と言っても幅は広く､「お子さん､自分で体も動かせて良いですねウインク」と他のお母さんに言われ､「動けたら動けたらで､それなりの悩みもあるんだよ真顔」と内心反発しながら帰って来たことも沢山あって､集まりにも行かなくなった｡そして私は育児ノイローゼになり､鬱にもなり､私は精神科に通い始め､息子は保育園に入園した｡



仕事から完全に離れ､７年。
以前､介護福祉士として高齢者施設で働いていた私の姿を見た方から､「一緒に働いてみない？」とありがたい声を掛けていただき､
不安やワクワク感を抱きつつ､無理のない程度で仕事復帰した｡
そこで､一緒に働いている方から
「ありがとうニコニコ」
「来てもらえてすごく助かるOK」　
と言ってもらえたことがすごく嬉しかった｡
家で子どもと関わっていても､当たり前だけど誰からも感謝されず､「ママ､ママ爆笑」と秒で言われ煮詰まるだけの毎日｡
何かにつけ､すぐにため息をつき､子供や私のことに無関心な夫｡
そんな日々を送っていた私にとって､仕事はとても息抜きの出来ることだった｡
何気ない会話をして､笑顔になれる｡
仕事を進める中で分からないことがあったら､進んで質問をして､分かりやすく答えてくれる方がいて、そういった環境の中で私は「人と関われことの幸せ」を感じている｡

仕事はまだ始まったばかり｡
不安ももちろんあるけれど､やってみないと分からないし､我が子以外との関わりを持つ為にも仕事を続けていきたいと思っている｡