水が出るようになったけれど、飲むことや調理には使えないため、給水所に向かった。
その途中、道路が激しく陥没し、【通行止め】になっている箇所がいくつもあった。
全壊になっている家を見て、言葉を失い、唖然となった。
自分が住んでいる町で、まさかこんな風景を目の当たりにするなんて思ってもみなかった。
これが現実。
生まれ育ったこの街がこれから先どうなるのか、未来が見えない。

 全国からの支援物資


給水所に行く途中、市役所に向かい支援物資をもらって来たのだけれど、
そこには全国から届いた飲料水や子供用紙オムツ、トイレットペーパーなどが沢山置かれていて、何ともいえない感謝の気持ちでいっぱいになった。
市役所には本当に沢山の人達が訪れていて、小さな子どもたちから年配の方まで、
大切そうに支援物資を抱えている姿があった。

【全国からの温かい支援が、こんな風に沢山の人達の元に届けられている】

ということを、私はこのブログで伝えたいと思った。

そして給水所に向かうと、既に何十台と順番待ちの車…
無事に給水を終え、家に戻り早速インスタントのラーメンを家族みんなで食べた照れ
温かい食べ物がこんなに身に染みるなんて、今まで生きていた中で初めてのことだった。

そして3日続いた断水の時、
トイレにも行けず、手も洗えず、洗顔も出来ない、歯磨きも出来ず、風呂にも入れない。
皿も洗えず、洗濯も出来ない。
「水が使えない」
それがこんなにも不便なことだなんて、今まで考えたこともなかったし、逆に言えば考える機会もなかった。
断水を経験した今は、水1滴でも、とても大切なんだと身を以て感じている。
今日は久しぶりにお風呂に入り、皿洗いをした。
「日常生活の何気ないことがこんなに幸せなことだったんだキラキラ」そう強く思った。 
私は当たり前の生活の中で自閉症育児をしていていたと思っていたけれど、
「当たり前の生活」じゃなかったんだよね。
電気やテレビ、暖房があって、ご飯を作り食べる。
それはとてもありがたいことでとても幸せなこと。

今も県内では避難所で生活されている方、安否不明の方も沢山いて、本当に悔しくて悲しくて胸が苦しくなる。
みんなどんな思いでいるのかな…
寒いだろうな、寂しい思いをしてるんだろうな、
辛い思いをしてるんだろうな、
色んな思いが頭の中を交錯する。
そして日常生活が少しずつ戻ってきたとは言え、給水車や支援物資に頼る生活が続くし、まだまだ復旧にはかなりの時間を要する。
水が出るようになったけれど、飲むことは出来ない。


毎日の中で愚痴を吐き、それは贅沢なことだったんだなと思う。
「当たり前のように生活が出来ている」から、出てくる愚痴や不満…
何だか色んなことを考えてしまう。
「こんな生活を送れるのは決して当たり前じゃない」
そうは思っていても、子供たちはいつも変わらず動きっぱなしの喋りっぱなし。
「今度いつ地震来るの?」
「何時に地震来るのえーん?」
といつにも増して、私にべったりな娘。
「家は怖い」そう言ってやたらどこかに出掛けたがる魂が抜ける
息子もそうだけど生まれて初めて体験したことだから、よっぽどの恐怖だったんだと思うぐすん
子供たちに対して、「怖いよねショボーン」という気持ちと「もうしんどい、いい加減にしてよ💢」という気持ちが入り混じる。

いつも矛盾な気持ちが、いつにも増してさらに矛盾な気持ちを生む。



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