つい先日の日曜日、息子のリクエストで市外にあるショッピングモール内の猫カフェに行った。
いつも通りに30分の滞在で猫に癒やされ、その後はとあるお店に入った。
人気の店で、レジに並んでいる人も沢山いて、私と息子の後ろには、1.2歳程の男の子とそのお母さんが並んでた
最初は静かに待っていた男の子は、待ち時間にしびれを切らしたのか、床に座り込んだり、その場所から逃げようとしていた💨機嫌も少し悪かったのかな?
両手に小さな商品を手にしているお母さんは、息子さんの動きを制御するのに必死のようだった
8歳になった息子は今でこそ、そういったことはしないけれど、1.2歳の頃はまさに後ろにいた男の子と同じような感じだった
息子は奇声を上げながら、その場から逃げることに必死で、
私はその動きを止めることに必死。
そうした所で、レジの順番が回って来ることをひたすら待つしかない、言わば「地獄のような時間」だった
(それから何年か、私は息子と買い物に行くことをしなくなった)
私はあの時の息子の姿を、後ろにいたその男の子と重ねたのかもしれない。
私はその男の子とそのお母さんのことが気になり、とっさに
【レジ、先に行きますか?】
とそのお母さんに声を掛けた
私の前にいたお客さんはもう少しで精算が終わりそうだったから、
「声を掛けるなら今かな」と思った。
するとそのお母さんは
「大丈夫です、ありがとうございます😊」と言った。
「少しでも早く」と私は自分の精算を終えて帰ろうとしたら、そのお母さんが
「先程はありがとうございました」と笑顔で声を掛けてくれた。
私の中で「特別なことをした感覚」は一つもなかった。
息子が小さい頃、レジに並ぶにしても、じっと待つことも出来ず、しまいにはその場から逃走しようとする息子を必死に捕まえ、その光景を見ていた周りのお客さんからは
「あの子どうしたの?」
「お母さん、しっかり待てるようにつけなさい」
と心無い言葉が聞こえ、私は自分が惨めで悲しくて、「我が子なのにどうして上手くできないんだろう」と自分をめちゃくちゃ責めた
そういった辛くて悲しい経験をしてきたからこそ、私はそのお母さんに「一言」を掛けたかったのかもしれない。
もしかしたら、そのお母さんからすれば
「ほっといてほしかった」
と思われたかもしれない。
だけど、
「冷たい視線を送る人ばかりじゃんだよ」
「あなたの気持ちは少なからず、私には分かるよ」そう言ったメッセージを伝えたかったのかもしれない。
お母さんが最後に言った
「ありがとうございます」
と言う言葉が私の気持を救ってくれたような、何だか温かい気持ちになった。
子育て中のお母さんに向けて、私の思い
私は「自閉症育児」をしている。
その中で辛い思いや悲しい思いを沢山して来た。温かい言葉を掛けてもらえたことはほぼゼロに近かった。
だから今でも子どもを連れて外出する時は常に気を張り、周りの人にぶつかりそうになったりした時などには「すみません」と謝ることが多い。
ハッキリ言ってそんな育児は辛いだけ
だから、同じような思いをしているお母さんがいたら、私は
「周りは冷たい人ばかりじゃないよ」
ってことを伝えたかったのかもしれない。
偉そうなことを言うつもりも微塵もない。
少しでも子育てをしているお母さんたちに温かい視線や言葉をかけてくれる人が増えてくれたら良いなと思う。
(状況などにより、それが一概に良いとは限らないとは思いますが…)
これはあくまで私一個人の考えや思いですので、ご了承ください。