渇望した瞬間。
自然と感情が昂り、涙が止めどなく流れました。
この日を僕は12年、彼は15年待ち侘びていました。
シルバーコレクターと不名誉な代名詞がつきまとっていた川崎フロンターレ。
記者の方々から、
「何が足りない、あるいは必要だと思いますか?」
とよく聞かれました。
タイトルを獲得するための、「何か」。
抽象的な問いの答えは、
正直今の僕には具体的なこれだ!という解答はわかりません。
ただ、様々な要素が熟成されていたフロンターレ。
勝ち点を落としそうな試合でも、しぶとく勝ち点を積み上げた勝負強さ。
選手層の厚さ。
成熟味を増した攻撃的なサッカー。
監督、コーチ、スタッフetcのマネージメント力。
色々な要素が良い方向に歯車を動かして、
素晴らしい化学反応を起こして得た、
タイトルだと思います。
この優勝は、歴代の川崎フロンターレに関わられた方々のご尽力があってこその、
21年目の初タイトル。
その様な素晴らしい経験をさせていただき、少しでもチームに携わらせていただき、僕は本当に幸せ者です。
このメンバーで試合や練習をする事はもうありませんが、
みんなとサッカーが出来て本当に嬉しかった。
今年1年間応援してくださった関係者の皆様。
本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
井川祐輔