昼下がりのドライビングレンジ。松山が打ち始めて1時間が過ぎた頃だった。自分の練習のためにやってきたT・ワトソンが歩み寄ってきた。
「君のスイングが好きだ」
T・ワトソンは、松山が2度目に出場した12年マスターズの予選ラウンドで初めて同組でプレー。13年の全米プロで練習ラウンドをともにし、同年11月のダンロップ・フェニックスの練習日にも一緒に回った。早くから松山を高く評価しており、13年全米プロの際には「ワンダフル・アイアン」と口にするなど特にアイアンショットを絶賛。この日掛けた言葉も決して社交辞令ではない。
プレーに関してはまだ不安要素もあるJPX850 フォージド アイアン。特にパットについては練習グリーンで短い距離を外して首を捻る場面も見られ「微妙。試合でやってみないと分からない部分がある」と漏らした。
それでも「自信を持っていけるよう、あと2日間しっかり練習できれば」と視線を上げる松山。頂点を見据える23歳を、新帝王の言葉が後押ししている。

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