親を喜ばせるハードルが低い子(笑) | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

我が家でさんざん反抗し、放蕩息子になった末、

自分の人生を考えるようになって再受験した末っ子C。


「うちって、家族LINEしないの?」と提案してくれ、

発起人となって家族ラインを始めてくれました。


バラバラに住んでいる子供たち。


それぞれが生活パターンが違ってきたり、

家族に反抗したり、進学して家を離れるようになったりして

食卓に一緒につかなくなって10年以上経つのに、


今、ラインで家族で一緒の食卓についているような感じラブラブ


その発起人となってくれたのが あのC


もう、感動でむせび泣くばかりです。


しかも、院内PHSのため、

私からの連絡も

ほとんど返さない勤務医の子供たちの動向がわかるのがうれしい。


「〇〇食べた」という写真や「講習会のため▽にいる」という内容が

たまーにアップ。



私なんて、Cが朝起きてるー ← 昼夜逆転だった


       Cが授業に行ってるー ← 予備校にも行かなかった


       Cが友人知人に囲まれて過ごしてるー ← ぼっちだった


・・・・・等々のことだけでも、感動でいっぱい。


喜ぶハードルが思いっ切り、低うござんす。



うちのCのようなタイプ、人から指図されたり支配されるの大嫌い。

抵抗し、反抗するばかり。


親が「もうお手上げ!」となるまでやり続けるわけ。


だから、ハードルをうんと低くして、親の方が「自分に死んだ時」から

C自身が本当に一歩を踏み出すことができた感じ。


そりゃー、こっちはたまりませんわー。

死にきれませんわー。


時間だってかかる、無駄なお金だってかかる、

そこまで余裕ないのに。




でも、こんな話を聞きました。


森で木を切っているきこりが二人いました。


必死で切っている二人ですが、うちの一人は時々休みを入れています。


もう一人の木こりは「そんな暇はない!とにかく切らなきゃ!」と

必死に切り続けています。



さて、一週間の終わり、二人の木こりの切った木はどうなったでしょう?


時々休憩をいれていた木こりのほうが多かったそうです。

切り口もきれい。


この木こり、「休憩」の時、実はのこぎりの手入れをしていたそうです。


もう一人のきこりは、のこぎりがさびたまま、

「手入れなんてする暇ない!」と

とにかく必死に切り続けていたそうです。



一見、無駄と思えること。遠回りと思える事。でも大事な事。


実はそれが最短距離に近づくことであると、

この話は教えてくれます。



Cのような子は、他人との比較に敏感で、

自分ができない事、他者が優れていることへの感受性が強いようです。


そこで、「なにくそ」と頑張れる子は、

きっと受験も乗り越えて行けるのかもしれませんし

志望校にむかってまっしぐらに進めるのかもしれません。


しかし、その乗り越える山を前に、

足がすくんでしまう子もいるわけです。


ますます他との差が開いていく・・・


親である私がそこに気がつくのが遅くなり、Cは回り道をしました。

(まあ、今となっては、回り道の必要なことだったんですけどね。)




親が子に求めるハードルを低くしたとき・・・

けっこう幸せ感いっぱいで過ごせるわよー


Cが「かあさん」と呼んでくれたー ← 「テメエ」だった時期長し


Cからメールきたあ(お金足りないのメールだけど)

↑ メール無視されてたので


Cがジャージで授業に行ったあ! ← これは前回の記事で 

http://ameblo.jp/igakubuzyukenhaha/entry-12016592996.html



あたしって、ちっこい ドクロ


自分でも、情けないほどの小さいことで喜んでいるな~と思うのですが、

本当~に大変だったからこそ、

この小さいことに喜ぶことのできる母親に

させてもらったんだなーと思います。



きこりがのこぎりの手入をせず、さびたまま、ぎりぎりと切り続ける・・・

なんとか少しでも上に・・・と支配・管理するこではく、


時々手入れをし、私自身が静まって

子供が低いハードを超えることに喜びを感じたところから

Cは劇的に変わっていったように思います。


(追記)


でもねー、その真っ最中の時、

カウンセラーに

「トホホさん、自分に死ねば良いのにー。

C君より先に行こう、上に立とうとしているものー。


お手上げになるくらいまで、C君はやり続けるよ。」と

何度も言われましたが


「受験が目前なのに、そんなこと言ってられません!」

(キッパリ)

と言い続けておりました。


そういい続けること自体が、Cより上に行こうと「支配」していることに

つながっていたんだな~と今ならわかりますが、

真っ最中の時はわからなかったわよ。


こっちはCより人生経験積んでいるし、

世間だって知ってるつもりだったからねドクロ


でも、結局、

こっちが「お手上げ」になって白旗出すまで

Cは色々やり続けてきました。


必要だったのは、木こりがのこぎりの手入れをするように

小休止を入れて、支配しようとしない関わりをすることに

心を整えることでした。