自立させなさい 4 疲れ果ててしまったA | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

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このブログはあくまでも我が家の経験を書いております。


そのため、レアケースだったり、

決して他の方にはあてはまることのない場合も多々あります。


ご理解の上、話半分にお読みください。 


それから、ピグの申請とやらをしてくださる方がおいでですが

使い方がわかりません。


大変申し訳ありません


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思春期・受験期に、

我が家の3番目の子Cは「反抗」という形で出してきましたが、

1番上の子Aは、ある挫折経験から

「布団から出られない」という状況になりました。


「息ができない・・」と布団に倒れこみ、

そのままAは布団から起き上がれなくなりました。


これはこれで、本当に辛かったです。


1日がすごーーーーーーーーーーーーく長く感じられるのしょぼん



今、思い返してみれば、最初の子ということもあり、

「転ばぬ先の杖」をたくさん用意してあげていました。


ええ。だって子供が転ぶ姿を見るのはつらいんですもの。



超ドまじめなAは、「しっかりしている」と周囲からの評判も良く、

決して「変なことを」しない、大人受けの良い子供でした。


そのAが、とある挫折を経験し、倒れこんでしまったのです。


オロオロする私。



手当たり次第、知り合いのカウンセラーに連絡しました。


そして一人の方がこういったのです。


・・・・・・・・以下、カウンセラー(カ)


(カ)「A君は頑張ってきたんだね~。

   ちょっと休みたくなっちゃったんだね~。」


(私)「大丈夫なんですか?

  このまま、ずっとこのままだったらどうするんですか!?」


(カ)「な~に、ちょっと休んだら、トイレに行きたくなって起きてきますよ。」


(私)「はあ?」



トイレに行きたくなったら起きてくる・・・?そんなこと?


正直に言ってがっかりドクロ


がっ!やがて、Aは言われた通り、トイレに行きたくなって起きてきて

また布団に戻りました。





  

(カ)「な~に、そのうち、お腹がすいたという感覚が戻ってきて

   何か食べたくなって起きてきますよ。



   布団から出てきた時はごく自然に

   『あったかいものでも食べる?』とでも

   話しかけてあげてください。


   腫れ物に触る感じではなく、ごく自然に。」


(私)「ほあ?」



やがてAは、布団から起き、トイレに行き、

そして「お腹がすいた」という感覚を取り戻して

飲み物や食べ物を口にしてまた布団に戻る生活になりました。



仕事に行っても大丈夫でしょうか?

休んだ方が良いでしょうか?


このまま、布団から出てこれない毎日が続くのでしょうか。


そんな堂々巡りの質問(ぼやき)が続きました。



やがてAが布団から出てきて、起きていることが長くなった時、

ガッツポーズしたわよ。Aにばれないように別の部屋でね。



そしてAが「学校に行こうかな」と言い、

やっとやっと登校していった時に、カウンセラーに

「おかげさまで学校に行きました。

これまでありがとうございました。」とお礼の連絡をしました。


ルンルンしながら、ガッツポーズでね。



すると、ビシッと釘をさされました。


(カ)「A君のような子は、日常生活に戻ろうとした時、

   今までの分を取り返そうとして、エンジン全開します。


  その時の方が要注意です。


   お母さんは、覚悟して、あまり飛ばしすぎないように

   A君を見守ってあげてください。」



ええ?


これで解決じゃないのお叫び


それまで「な~に、トイレに行きたくなったら出てきますよ」とか言ってた

カウンセラーなのに。


とたんにガッツポーズの手が下がりました。


センター試験後の自己採点で、

河合塾の「バンザイシステム」の

「バンザイ」から「ダメダメ」に一気に落とされた感じ。

(わかる人ぞわかる表現ですみません。)


そして、私は

「・・・・・・もう、親、やめたいんですけど・・・

誰か代わりに親をやってくれませんか・・・・」

と口にしていました。



(カ)「そうですよね、しんどいですよね。

  そういう気持ちになって当然だよね。


  でもね、トホホさんが逃げたら

  誰がお子さんの事をわかってあげられるの?


  今が踏ん張りどころだよ。」


(私)「もう嫌ですーーーーーー(泣)」


(カ)「この経験を通して、A君は必ず、

   より良い人生を送っていくことができます。


   でも、そのより良い人生というのは、

   トホホさんやA君自身が望むような

   『学校に戻り、大学受験をして志望大学に行く』こととは

   もしかしたら違うかもしれません。



   しかし、このことを通し、

  A君は必ず素晴らしい人生を送ることができます。


   トホホさんは信じて見守ってあげてください。」



このころの私、Aの代わりに私がカウンセリングを受けていたようなもの。




結果的に、母親である私自身が

カウンセラーから慰めと励ましを受けながら

ヘロヘロな中でも力を頂き、

なんとかAに接していたような有様でした。


このころの私は、自分にマイナスの心理を働かせる相手とは

とても交流は持てませんでした。


カウンセラーもいろいろな方がいらっしゃいますので、

私自身が辛くなるような相手であれば

キャンセル、削除ボタンを押しました。



トホホ母はヘロヘロ母でもありました。



自分一人で何かしようとしていたら、

きっと私は耐えられなかったと思います。


この時期、

自分のお辛い経験を宝になさって

そしてエネルギーを分け与えてくれるカウンセラーの方の

ことばの一つ一つにどれほど助けていただいたことか。


そして、AはAとして、

どのような進路であっても、Aらしく生きてくれれば

それ以上、親として何を望むのかと思いました。



やがて・・・

Aは心のリハビリや生活のリハビリをしながら、

もう一度自分の足で立ち始めました。