椎骨 頚椎・胸椎・腰椎

頚椎、胸椎、腰椎の基本的な構造です。

頚椎→横突起には前結節と高結節がある。発生学的に、前結節は肋骨と、高結節は横突起と同等である。脊髄神経溝は椎骨が上下に関節すると椎間孔となる。C2~C6の棘突起は二股に分かれる。加齢によち鈎状突起が上に飛び出て運動時に痺れる。

環椎→歯状起窩 外側塊 前弓 後弓

軸椎→歯突起はC1の椎体。

胸椎→T1~T9には上肋骨窩と下肋骨窩が、T10には上肋骨窩のみが、T11とT12には椎体の側面中央に円形の肋骨窩がある。上関節突起、下関節突起、棘突起により、胸椎の関節は動きが制限されている。これにより胸腔の臓器が守られている。 横突起 椎弓根 椎弓板 下椎切痕

腰椎→発生学的に乳頭突起と副突起は横突起と、肋骨突起は肋骨と相同関係にある。

 

伊藤隆『解剖学講義』南山堂(1992)

ISBN 4-525-10051-6