医師国家試験を受験させずに卒業させない(留年させる)?のは”親心”かも
第118回医師国家試験の結果が3/15に発表されましたね。
新卒の合格率は95.4%、既卒を加えた全体の合格率は92.4%なので、今年も9割が合格できたとのこと。
大学別の合格率をみると以下の通りです
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001226842.pdf
自治医科大学が新卒、既卒含め100%合格
ただ、新卒出願は127名。受験は121名で、6名が受験してない?
体調不良ですか?
他もみると、国公立大と比べ未受験が多いみたい。1年に1度の試験なので、これは体調不良とかではなさそうですよね
新卒が未受験が多い医学部は、
川崎医科大は新卒28人も未受験
北里大医はは新卒16名も未受験
東海大医はは新卒15名も未受験
獨協医科大は新卒12名も未受験
金沢医科大は新卒12名も未受験
産業医科大は新卒11名も未受験
久留米大医は新卒10人も未受験
近畿大医学部が新卒9人も未受験
杏林大医は新卒6名も未受験
藤田医科大は新卒6名も未受験
福岡大医学部は新卒5名も未受験
東京医科大は新卒5名も未受験
です。
いわゆる卒業試験にパスできない、つまり留年になってしまったということでしょうかね
医師国家試験に合格できそうにない学生や卒業試験にパスできない学生は受験させてもらえないとかあるようです。
もしそうだとして、
福岡大学は新卒が受験して17名が不合格。
金沢医科大が15名不合格
川崎医科大で10名不合格
とちょっと多すぎる感じがします。
偏差値の高い私立大医の慶應医、順天医、慈恵会医、日本医科大医は受験を欠席している人はほとんどいないですね。
一方、国公立大は
防衛医科大が10名欠席
熊本大医が8名欠席
滋賀医科大が5名欠席
その他の医学部では、0名から4名以内に欠席者は収まっているところです。
国公立大は欠席率は低いが、私立大医に比べ合格率は低い
また、既卒(国試浪人)は私立大医の方が合格率が高く、国公立は低い。
既卒(国試浪人)だと、極端に合格率が50から60%程度になり、合格が難しい。
よって、特に私立大医においては、学生が国試が受かりそうになければ、留年してもう一年6年生をやってもらい、その代わりにしっかり大学がサポートして新卒の合格率を上げるという教授の皆さまの親心があるのかもしれません。
それは、既卒(国試浪人)になると合格率が低下しますので。
ところで、新設の国際医療福祉大医が凄い好成績ですね。
132人が出願して131人が受験。130人が合格。既卒(国試浪人)の1名も合格。
凄すぎます。
これで増々受験偏差値もUPしそうですね。
やはり偏差値が高い医学部ほど、国公立も私立大医も医師国家試験の合格率が概ね高い傾向のようですが、国試浪人すると一気に合格率が落ちてしまいます。1名で浪人して頑張るにはキツイ試験ですし、高い授業料を払い、国試予備校に通って仲間同士励まし合って合格というのが良いでしょうね。
うちの息子の大学の先輩にも、大学はストレートで卒業したのですが、国試浪人を何浪もしている方もいます。
国試浪人はなかなか厳しそうです。そういう意味では私立大医は面倒見がいいかもですね。ただ、授業料が高いので、一般家庭ではキツイですね。
こういった国試結果を分析して、今後の志望校選びのご参考になれば幸いです。
医学部受験をしたご家庭とそのお子さんのご幸運を切にお祈り申し上げます
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