多浪者・再受験者の寛容度と特徴 | 医学部は多浪でも大丈夫!多浪に関する情報を集めました

医学部は多浪でも大丈夫!多浪に関する情報を集めました

医学部を目指す方の中には、現役合格する方ばかりではないと思います。
2浪、3浪するのはごく普通のことで多浪することで生まれる不安や悩みなど、数あるキーワードの中からピックアップしてまとめましたので是非参考にされてください。

目次

1・国立大学法人 熊本大学

・熊本大学の歴史と特徴

・熊本大学医学部医学科が求めている人材

・医学科合格者数と現役・多浪、再受験の比率

・27年度医学部医学科の受験科目

・入学料、授業料

2.国立大学法人 北海道大学

・北海道大学の歴史と特徴

・北海道大学医学部医学科が求めている人材

・医学科合格者数と現状

・27年度医学部医学科の受験科目

・入学料、授業料など

・再受験に際して

3・国立大学法人 東北大学

・東北大学の歴史と特徴

・東北大学医学部医学科が求めている人材

・27年度医学部医学科の受験科目

・入学料、授業料など

・医学部医学科の進路

・再受験に際して

4・国立大学法人 九州大学

・九州大学の歴史と特徴

・九州大学医学部医学科が求めている人材

・医学科合格者数と現状

・26年度医学部医学科の受験科目

・入学料、授業料など

・医学部医学科の進路

・再受験に際して

5・国立大学法人 長崎大学

・長崎大学の歴史と特徴

・長崎大学医学部医学科が求めている人材

・医学科合格者数と現状

・26年度医学部医学科の受験科目

・入学料、授業料など

・再受験に際して

6・医学部再受験で成功するには








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1・国立大学法人 熊本大学

・熊本大学の歴史と特徴

医学科は明治29年に私立熊本医学校を設立。

大正10年に県立熊本医学専門学校を経て、昭和24年総合大学の熊本大学、その後平成16年に国立大学法人 熊本大学となりました。

その医学部は医学科と保健学科の2科からなってます。

医学科は医学士教育課程の6年制。

総合医学、脳・神経・精神科学、感覚・運動科学・成育医学・外科学・内科学・社会医学、病態学、感染免疫学、生体機能学、生体構造学、分子細胞生物学を学びます。

のちに国家試験を経てから医師となります。

・熊本大学医学部医学科が求めている人材

学校案内に記載されている、学校が求める人材を要約しています。悩んでいる人、その家族の気持ちを理解できる豊かな人間性を持っている人

1.優れた協調性と高い倫理説を持っている人

2.地域医療に関心を持って、地域住民の健康増進に貢献する意欲を持っている人

3.化学的探究心が旺盛で、国際的視野で医科学研究を展開する意欲にあふれている人

4.社会に対する幅広い視野を有して、地域や国際社会における保健医療福祉に深い関心を持っている人

5.日々進歩する医学や医療の最新知識を吸収できる基礎学力をもって、生涯にわたって自己学習を継続できる人

となっています。

大学から求められている人材を参考として面接の対策を立ててください。

・医学科合格者数と現役・多浪、再受験の比率

大学発表の平成25年度、26年度卒業年度別入学者数では

平成25年度データ

前期試験

総受験者594人 合格者81人 比率(現役:多浪、再受験)16:84

平成25年3月卒業者(現役合格者)

受験者99人 合格者13人  

平成25年2月以前卒業者(多浪、再受験合格者)

受験者495人 合格者68人

後期試験 

総受験者107人 合格者15人 比率(現役:多浪、再受験)20:80

平成25年3月卒業者(現役合格者)

受験者29人 合格者 3人   

平成25年2月以前卒業者(多浪、再受験合格者)

受験者78人 合格者12人

推薦入試Ⅱ

総受験者43人 合格者20人 比率(現役:多浪、再受験)90:10

平成25年3月卒業者(現役合格者)

受験者40人 合格者18人   

平成25年2月以前卒業者(多浪、再受験合格者)

受験者 3人 合格者 2人


平成26年度データ

前期試験

総受験者396人 合格者81人 比率(現役:多浪、再受験)24.7:75.3

平成26年3月卒業者(現役合格者)

受験者88人 合格者20人  

平成26年2月以前卒業者(多浪、再受験合格者)

受験者308人 合格者61人

後期試験 

総受験者69人 合格者15人 比率(現役:多浪、再受験)6.7:93.3

平成26年3月卒業者(現役合格者)

受験者16人 合格者 1人   

平成26年2月以前卒業者(多浪、再受験合格者)

受験者53人 合格者14人

推薦入試Ⅱ

総受験者46人 合格者20人 比率(現役:多浪、再受験)90:10

平成26年3月卒業者(現役合格者)

受験者41人 合格者18人   

平成26年2月以前卒業者(多浪、再受験合格者)

受験者 5人 合格者 2人

平成26年入学者数でもう少し詳しく見てみると

現役(平成25年卒)入学者 男24人 女15人

平成24年卒(1浪、再受験)入学者 男21人 女7人

平成23年卒(2浪、再受験)入学者 男9人 女8人

平成22年卒(3浪、再受験)入学者 男4人 女2人

平成21年卒以前(4浪以上、再受験)男19人 女5人

外国の学校卒 男女共 0人

専修学校高等課程卒 男女共 0人

その他(高卒認定等)男2人 女0人

これをご覧になってもわかるように熊本大学医学部医学科は多浪、再受験生に寛容な大学と言えると思います。

・27年度医学部医学科の受験科目

前期入試

センター試験

国語:国語 200点

社会:地理A、地理B、世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治経済の中から1科目選択 50点

数学:数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎の中から1科目選択 50点

理科:生物と物理、化学の中から1科目選択 100点

外国語:英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から1科目選択 100点

個別学力検査等

数学:数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B 200点

理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の中から2科目選択 200点

外国語:英語Ⅰ・英語Ⅱ・リーディング・ライティング・オラコンⅠ・オラコンⅡ 200点

その他:面接 200点

二段階選抜 約5倍

後期入試

センター試験

国語:国語 200点

社会:地理A、地理B、世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治経済の中から1科目選択 100点

数学:数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎の中から1科目選択 200点

理科:生物と物理、化学の中から1科目選択 200点

外国語:英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から1科目選択 200点

個別学力検査等

その他:小論文 200点

二段階選抜 約10倍

*平成28年度よりセンター試験の数学から工業数理基礎がなくなります。

前期2段階選抜実施倍率を5倍から4倍に変更され、後期がなくなります。

その他の選抜方法として推薦、外国人、追加合格欠員補充があります。

・入学料、授業料

入学金 282,000円

授業料 267,900円

入学金、授業料免除、奨学金制度もあります。

・再受験に際して

熊本大学と言えば2013年までは入試項目に面接もなかったためにある程度の学力のあるひとは安心できるので、再受験性にとって受験しやすい大学といわれてきました。

近年面接も入ってきて厳しくなるかとも思われてきましたが、25年、26年のデータを見てもらってもわかる通り、入学者の再受験生の占める割合が高いことがわかります。

また合格率も再受験生が多いので倍率は上がりますが、再受験生だからと言って著しく合格率が落ちていることもありません

再受験生の1つの候補としてあげてもらえればいい大学だと思います。








2.国立大学法人 北海道大学

・北海道大学の歴史と特徴


明治9年にマサチューセッツ農科大学長であったクラーク博士が札幌農学校の教頭として教師、学生とともに札幌に到着された翌月、札幌農学校として開校。明治40年には東北帝国大学が設置されて、札幌農学校が東北帝国大学農科大学となりました。

大正7年には北海道帝国大学が設置されて、東北帝国農大学農科大学から北海道帝国大学農科大学になりました。

そこで大正8年に医学部を設置。次々に学部を増やして、昭和22年北海道帝国大学から北海道大学へとなりました。

そして平成16年に現在の国立大学法人北海道大学となりました。

北海道大学は大学院に重点を置く基幹総合大学であります。

・北海道大学医学部医学科が求めている人材

北海道大学には求める学生像と医学部の学習目標とする医師像があります。

学生像は

1.強い学習意欲と多様な科目を履修していく基礎学力

2.積極性、堅実性とともに他社との協調性

3.多様な事象に対して興味、理解力をもって共感とともに批判する能力

医師像は

チーム医療のリーダー役を勤める能力、後輩を指導できる能力、地域の指導的役割を果たす能力、国際交流能力、自己能力の限界を自覚して他の専門職と連携する能力、生涯学習を続ける習慣・態度、化学的妥当性・探究心・創造性、高い倫理観と豊かな人間性、社会発展に貢献する使命感と責任、それをもつ人材です。

大学から求められている人材を参考として面接の対策を立ててください。

・医学科合格者数と現状

平成24年度受験者数と合格者数

募集人数 97人 受験者306人(うち女性83人) 倍率3.2倍 合格者数101人(うち女性24人)

平均点 配点合計825点 総合点最高点 725.96点 総合点最低点 621.62点 総合点の平均 652.59点 センター素点の平均798.74

平成25年度受験者数と合格者数

募集人数 97人 受験者323人(うち女性84人) 倍率3.3倍 合格者数102人(うち女性28人)

平均点 配点合計825点 総合点最高点 750.66点 総合点最低点 620.77点 総合点の平均 657.10点 センター素点の平均781.11

平成26年度受験者数と合格者数

募集人数 97人 受験者320人(うち女性70人) 倍率3.3倍 合格者数101人(うち女性18人)

平均点 配点合計825点 総合点最高点 736.83点 総合点最低点 627.14点 総合点の平均 662.71点 センター素点の平均783.70

・27年度医学部医学科の受験科目

一般入試

センター試験

国語:国語

社会:地理B、世界史B、日本史B、倫理・政治経済の中から1科目選択

数学:数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎の中から1科目選択

理科:生物と物理、化学の中から2 科目選択

外国語:英語(リスニングを含む)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から1科目選択

個別学力検査等

数学:数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B

(数学A及び数学Bの出題範囲:数学A「場合の数と確率」、「整数の性質」、「図形の性質」 数学B「数列」、「ベクトル」

理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の中から2科目選択

外国語:英語、ドイツ語、フランス語、中国語の中から1科目選択

面接:高等学校等の調査書または成績証明書等を資料として参考にする

その他に総合入試というものがあり、まず文系や理系の総合入試枠で受験し、合格後1年次の成績によって学部を移行できます。

ただし、医学部への学部移行は非常に枠が少ないため、学部別一般入試で受験し合格する方が良いと言われています。

・入学料、授業料など

入学料 282,000円

授業料 535、800円

入学金、授業料免除、奨学金制度もあります。

また逆に大学の方から送られる奨励金などがあります。

北海道大学新渡戸賞

旧五千円紙幣の肖像として知られている新渡戸稲造。明治14年に札幌農学校を卒業され、東京大学への再入学、留学ののちに明治24年から7年間教授をされていました。

その新渡戸賞とは平成17年に設けられ、1年次の成績が秀でて、人格に優れ、他の学生の模範となると認められる2年次学生に対して賞状と奨励金(200,000円)が贈られます。

その他、北海道大学鈴木章化学奨励賞-自然科学実験-、北海道大学大塚賞があります。

・再受験に際して

以前は年齢や経歴によっての差別的な扱いがなく、点数が取れていれば再受験であろうが誰でも受け入れてくれていたのが、2011年度から調査書を点数化する面接が導入され、合格者の減益率が上がったと言われています。

近年の再受験の合格は1割程度だということです。

それを踏まえると、再受験生には少し厳しい大学だと思われます。

しかし“なぜ”志望したのかが明確であれば大丈夫だとも言われていますので、面接対策を頑張ってください。








3・国立大学法人 東北大学

・東北大学の歴史と特徴

先にご紹介している北海道大学の前身、明治9年に創立された札幌農学校から明治40年東北帝国大学となりました。大正7年に北海道大学が分離独立してから、昭和22年に東北大学へとなり、創立100周年の前年平成16年に国立大学法人となりました。

東北大学は日本の大学で初めて女子の入学を許可した大学であります。

その「門戸解放」が東北大学の理念の1つであります。

その理念に基づき2014年には国立大学初の入学前海外研修を実施されています。

こちらは東北大学に入学が決まった高校生が対象ですが、アメリカのカリフォルニア大学で2週間の研修を受けられます。

また1年次から全学教育と並行して専門教育を行っています。

医学部医学科に関しては1年次臨床修練で、亡くなった患者の遺族や移植患者との対話を経験させておられます。

このことで医師、医学研究者としての心構えを学びます。

・東北大学医学部医学科が求めている人材

東北大学が求めている学生像はまず東北大学の理念に共感することです。そこから

1.21世紀の人類社会の課題に対して研究者として真剣に取り組み優れた貢献をしようとする

2.豊かな学識とリーダーシップを備える高度な職業人として社会の発展に優れた貢献をしようとする

その志を持って、それを実現する強い意志と学問に対するたくましい好奇心、その基礎となる優れた学力をもったひとが求められています。

面接でも豊かな人間性や強い学習意欲、学問に対する好奇心という点が評価されるようです。

面接対策に役立ててください。

・医学科合格者数と現状

平成26年度医学科の志願者は493人(うち女性99人) 合格者(入学者)135人(うち女性25人)となってます

毎年5人から10人くらいは23歳以上の人が合格している。

2浪なら普通にいてるが、3浪からは珍しくなってくる。

・27年度医学部医学科の受験科目

一般入試

センター試験

国語:国語

社会:地理B、世界史B、日本史B、倫理・政治経済の中から1科目選択

数学:数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎の中から1科目選択

理科:生物、物理、化学の中から2 科目選択

外国語:英語(リスニングを含む)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から1科目選択

個別学力検査等

数学:数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B

理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の中から2科目選択

外国語:英語Ⅱ(リーディング、ライティング)、ドイツ語、フランス語の中から1科目選択

面接:小作文と面接

面接は2010年度の入試では150点、2015年には200点にも面接点が上がっている。

これの原因は研修医の態度が問題で、患者さんからの苦情が入るようになったことから面接の点数化はその時点で人格不適合者の見極めだと言われている。

それは多浪や再受験における年齢が高いものをふるいにかけるためではないということである。

・入学料、授業料など

入学料 282,000円

授業料 535、800円

入学金、授業料免除、奨学金制度もあります。

・医学部医学科の進路

医学部医学科は臨床研修へと進む方が93.1%です。

その研修の場所ですが、東北・北海道地区68.4%、関東地区22.1%、中部地区5.3%、近畿以西地区4.2%となっています。北は北海道から南は鹿児島まで様々な地域で研修をされています。

・再受験に際して

二次試験重視の大学とされ、年齢的な差別などもあまり言われることはなく、二次の得点力があれば合格できると言われています。

学力で決まるため再受験生の出願は多いらしい。

また、面接も上記に書いたように再受験生に不利になることは少ないと言える。

門戸解放をうたっているだけあって、誰でも受け入れてくれる、そう思える学校である。

多浪生にお勧めの大学です。








4・国立大学法人 九州大学

・九州大学の歴史と特徴

明治36年に京都帝国大学福岡医科大学を設置したのち明治44年に九州帝国大学を設置し、九州帝国大学工科大学を開設した。同年に京都帝国大学福岡医科大学が九州帝国大学医科大学となった。大正8年には医科大学が医学部に、工科大学が工学部になりました。

その後も色々な学部、研究所を設置し、昭和22年九州帝国大学から九州大学に改称される。

平成15年には九州大学と九州芸術工科大学が統合され、翌年平成16年に国立大学法人となる。

九州大学医学部は医学科、生命科学科、保健学科の3科である。

医学科においては医学入門、医学生物学、生命基礎医学、疾病基礎医学、臨床医学、医学総合講義、臨床医学実習、総合医科学、社会医学を学ぶ

・九州大学医学部医学科が求めている人材

チームリーダーとして各専門職の意見を良く聞いて、方向性を決め、円滑に治療を進められることが臨床医が求められていることである。

またコミュニケーション能力に長けていること。そうなっていけるように受験生には自分のことを良く知って、これから身につけるべき能力は何かを知っておき、それに向かって努力し続けられること、医師になる強い覚悟を持ってほしいというのが九州大学の求めていることです。

面接の対策に役立ててください。

・医学科合格者数と現状

平成26年度医学科の受験者は363人 合格者(入学者)112人となってます

・26年度医学部医学科の受験科目

一般入試

センター試験

国語:国語 100点

社会:地理B、世界史B、日本史B、倫理・政治経済の中から1科目選択 50点

数学:数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎の中から1科目選択 100点

理科:生物、物理、化学の中から2 科目選択 100点

外国語:英語(リスニングあり)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から1科目選択 100点

個別学力検査等

数学:数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B、数学C 250点

理科:物理Ⅰ、物理Ⅱ、化学Ⅰ、化学Ⅱ、生物Ⅰ、生物Ⅱの中から2科目選択 250点

外国語:英語Ⅱ(リーディング、ライティング)、ドイツ語、フランス語の中から1科目選択 200点

面接:面接

二段階選抜 約4倍

・入学料、授業料など

入学料 282,000円

授業料 前期267,900円 後期267,900円 合計535,800円

入学金、授業料免除、奨学金制度もあります。

・医学部医学科の進路

臨床医として診療行為を行うには医師免許が必要である。その医師免許を取得するには医学部医学科を卒業して、医師国家試験に合格しなければなりません。医師免許取得後に2年の臨床研修(研修医)を行います。卒業前、卒業後いずれかの時点で専門とする診療科を志して、臨床研修後に専門医になるための後期専門医研修をうけます。

九州大学の卒業生の多くは医療機関、研究施設などで活躍しています。

・再受験に際して

平成26年より後期入試は廃止された。そのため前期試験に面接がなかったのが、試験に面接が加わるようになった。

面接がなく学力だけで勝負できる数少ない大学だったので面接を嫌う多浪生には残念なことである。








5・国立大学法人 長崎大学

・長崎大学の歴史と特徴


安政4年長崎奉行所西役所医学伝習所にて、オランダ海軍軍医により医学伝習を開始したので、この日を長崎大学医学部の開学記念日とされている。

この医学講義ははじめに同植物学、物理学、化学等を教え、つづいて解剖学、生理学とうの基礎医学を学び、内科学、外科学などの 臨床各科目に進むという系統的な抗議でした。

文久元年、医学所を開校、幾度と改称されのちに昭和24年国立長崎大学医学部が設置される。

平成16年に国立大学法人長崎大学を設置された。

医学部医学科は

1.構造・機能・代謝学大学科目

解剖学第一、解剖学第二、解剖学第三、生理学第一、生理学第二、生化学

2.病態解折医学大学科目

薬理学第一、薬理学第二、病理学第一、病理学第二、医動物学、感染分子、感染防御

3.疾患制御医学大学科目

内科学第一、内科学第二、内科学第三、精神神経学、小児科学、外科学第一、外科学第二、整形外科学、皮膚科学、泌尿器科学、眼科学、耳鼻咽喉科学、産婦人科学、麻酔学、脳神経外科学、整形外科学、心臓血管外科学、臨床検査医学

4.社会医学大学科目

衛生学、公衆衛生学、法医学、総合診療学、医療情報学

の4大学科科目からなっています。

・長崎大学医学部医学科が求めている人材

医学科の教育の理念・目標は深い医学知識と豊かな科学的創造性、高い倫理観を有していて、化学性と自立性、社会性をともに身につけた責任感あふれる次世代のリーダーとなるべき医療従事者、教育者及び研究者を育成すること。

そのため求める学生像は

1.入学後の就学に必要な基礎学力があること

2.創造的能力、倫理的思考力に富んでいて、責任感が強くて、協調性と思いやりがあること

3.人の命に携わる医学、医療分野に対して熱意と高い志を持っていること

4.医学、医療分野の職業に従事するという明確な目的意識があること。

5.医学、医療分野のみでなくて、広く生命科学分野、さらに心理的、社会的諸問題にも興味があること。

上記でわかるように入試では、基礎学力を基本として、そこから問題解決能力、論理的思考力、医学医療分野に対する熱意などを評価されます

面接の対策に役立ててください。

・医学科合格者数と現状

平成26年度前期

受験者数 509人  合格者数 162人  入学者数150人(男性84人 女性66人)

平成26年度後期

受験者数 60人  合格者数 26人  入学者数 22人(男性5人 女性17人)

平成26年度推薦

受験者数 160人  合格者数 48人  入学者数 48人(男性20人 女性28人)

平成26年度社会人

受験者数 10人  合格者数 3人  入学者数 2人(男性1人 女性1人)

平成26年度外国人留学生

受験者数 1人  合格者数 0人  入学者数 0人(男性0人 女性0人)

平成25年度前期

受験者数 399人  合格者数 155人  入学者数148人(男性69人 女79人)

平成25年度後期

受験者数 83人  合格者数 25人  入学者数 21人(男性5人 女性16人)

平成25年度推薦

受験者数 130人  合格者数 42人  入学者数 42人(男性11人 女性31人)

平成25年度社会人

受験者数 9人  合格者数 2人  入学者数 2人(男性0人 女性2人)

平成25年度AO

受験者数 0人  合格者数 10人  入学者数 9人(男性4人 女性5人)

平成25年度外国人留学生

受験者数 0人  合格者数 0人  入学者数 0人(男性0人 女性0人)

平成24年度前期

受験者数 500人  合格者数 150人  入学者数144人(男性77人 女67人)

平成24年度後期

受験者数 104人  合格者数 24人  入学者数 21人(男性6人 女性15人)

平成24年度推薦

受験者数 153人  合格者数 43人  入学者数 43人(男性18人 女性25人)

平成24年度社会人

受験者数 12人  合格者数 4人  入学者数 4人(男性3人 女性1人)

平成24年度AO

受験者数 67人  合格者数 10人  入学者数 10人(男性7人 女性3人)

・26年度医学部医学科の受験科目

一般入試

センター試験

国語:国語 

社会:地理B、世界史B、日本史B、倫理・政治経済の中から1科目選択 

数学:数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B

理科:生物、物理、化学の中から2 科目選択 

外国語:英語、ドイツ語、フランス語の中から1科目選択 

個別学力検査等

数学:数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B

理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の中から2科目選択 

外国語:英語Ⅰ、英語Ⅱ、オラコンⅠ、リーディング、ライティング

面接:面接

二段階選抜 約5倍

・入学料、授業料など

入学料 282,000円

授業料 535、800円

入学金、授業料免除、奨学金制度もあります。

・再受験に際して

面接はきちんと受け答えができていれば、確実に満点が狙えるといわれている。

そのためしっかりとセンターで点数を取っておかなければ厳しくなると言える。

面接が苦手な方はこの大学を狙ってみるのもいいのではないでしょうか。








6・医学部再受験で成功するには

医学部再受験はとても難しく、ネット情報でも合格する人は数少ないと言われています。

それに、数々の医学部再受験者のブログもあるのですが、結果がわかる前に、途中で中断、更新されていないのが多いです。

そのため、やはりダメだったのかと脳裏によぎってしまうものです。

しかし、それでも医師になりたいという夢を諦めずに、頑張って努力を続けている人、またその先に合格した人もいるのも事実です。

再受験生は年齢などのハンデがあるため、そういう差別のある大学への入学は厳しくなります。

そのため数多くある大学の中でも選んで受験しなければなりません。

また、大学によっては受験科目が多い大学や、苦手科目の配点割合が高い大学などは、やはり避けていくことになります。

そうしていると、本当に行きたい大学への受験は無理になってくることもあるでしょう。

初めのころはやはり、少しでも名のある大学へと思っている人も多かったでしょうが、自分が受けられる大学を探してみると、そうも言ってられないのがわかってくると思います。

また、地方へ行くのには抵抗がある人も多いのではないでしょうか。

ここで紹介させていただいた大学はどれも地方の大学になります。

しかし、地方の大学へ行ったからと言って、就職が地方だとは限りません。

研修に差が出るわけでもありません。

大学側は少しでも地域に根付いた医療をと思っておられるので、地方に残ってくれる人材がほしいと思っておられるでしょう。

でも、研修は自分の意志で希望をだせます。

地方だからというハンデはありません。

ですから、何度も再受験を続けておられる人は、ここで今一度受験校を考え直してみるのも大切だとおもいます。

調べた結果やはり、こだわりやプライドを捨てて受験された人が合格されていることが多いです。

地方でもしっかりとした理念を持って教育に当たってくださっている大学ばかりです。

少し考えを変えてみてください。

そして、少し落ち着いて、客観的に自分を見直してみてください。

ずっと自分には何が得意で、何が不得意なのか。

学生時代はこの教科は得意だったと思っていたものが、今はすこし苦手になっていませんか?不得意だった教科が、受験勉強のおかげで少し得意になってきていませんか?

きちんと自分を見つめ直して、何がまだ足りていないのかをわかってください。

できればある程度の期間をきめて、その都度自分を振り返ってください。

それが受験勉強を効率よく行えることになるのです。

最後に、再受験生は現役生とは違って、年齢差別などが気になって不安になることも多いと思います。

そのたびにネットを開いて、情報を集めようと必死になったりもします。

でも、ちょっと待ってください。

受験にはその大学に合わせた対策も必要です。

きちんと情報を集めることも大切な一つになってきます。

ですが、ネットの中には正しくない情報も溢れています。

余計に不安になる情報もあるでしょう。

情報集めは必要ですが、過敏になりすぎないでください。

できれば信頼できる人(親や、塾の先生、仲間など)に相談してください。

そして再受験を乗り越えてくださることを願ってます。