最近ブログを書き始めるようになってからか、まわりに面白い記事を発信するマイミクが増えて来た。たまたまかもしれないけど、こうやって切磋琢磨できる関係というのは素晴らしいと思う。
さて以前、日本でベンチャーがどうして活性化しないかというテーマで駄文を綴ったことがあったけど、最後の「ヒト」の問題が置き去りのままだった。あれから考え続け実際に何人かの人の話を聞いてなんとなくだけど答えが見えて来た気がする。最近特に影響を受けた3名の方を紹介します。
まず一人目、トルコの商人
クラ友がトルコ旅行に行った時に出会ったというトルコ人、日本でトルコ製の鞄や服など商売しているという。一緒に飲む機会があったので話を聞いてみた。この人の印象は極めて日本人的で、江戸時代の商人(会ったことはないけど)みたいな義理と人情の持ち主である。初対面なのに懐かしみや親しみを感じた。どうしてかとよく考えてみたら、この人は人を肩書きや経歴では絶対に人を判断しないということに気づいた。むしろそういうことに興味がないと言ったほうが正しいかも知れない。これは日本人とは違うなあと思った。自分の「ウチ」の人には優しく厚くするが「ソト」の人には途端に冷たい社会性。その人そのものを見ないで、後ろ盾や過去や足もとを見る。そんなの関係ねえ!大事なのは今その人と一緒にいて楽しいか、とこれからその人が何をしようとしているか。ビジネスチャンスには絶対に繋がりようがないのに、もう二度と会わないかも知れない初対面の自分にそのトルコ商人は真剣に語ってくれた。ウチとソトを区別しない無償の愛、人そのものとつき合うこと。
参考図書:「タテ社会の力学(中根千枝)」
二人目、企業の新人研修事業をしているある講師
よくある就活イベント、今回もそうだろうと思ってみて参加したあるイベントで、その講師の方に一目惚れした。たぶん名前も聞いたことないだろう、その人はピンで活動しているからだ。企業の新人研修を請け負っていて、1週間の研修で一人頭5万円の研修費を取っているという、100名の会社だったらそれで500万円、2~3社請け負えばその年は十分に食っていける。何より驚いたのは大学を卒業してから一度も組織というものに所属したことがないというのだ。組織の力を借りずに個人でこの市場価値で持てる。持て余した時間と資産をどうしているかというと、学生の支援活動に当てているとのこと。組織に依存せず自分のやりたいことをやりたいだけやっている。個人でそれだけの独立した市場価値を持つことの大変さは並大抵ではない。徹底した自己投資と自己管理。福澤諭吉が言った「独立自尊」の精神をこんなに見事に体現してくれるのは気持ちがよかった。最後に、肩こりにはなりませんよね?と聞いてみた、当たり前だ「肩書き」がないのだから。組織に依存しないこと、自分の価値を高めること。
参考図書「学問のススメ(福澤諭吉)」
三人目、人材ベンチャー企業の高橋さん
胡散臭い人材紹介企業の一つだと思っていた株式会社就職課、代表取締役の内田雅章さんは就活の指南書を多数出版、自分は就活とかインターンとか大手企業が学生の弱みを狙って弄んでいるような最近の風潮(という先入観と偏見のカタマリ)が大嫌いだったのだけど、ヒョンなことからこの企業とお世話になることになった。始めにお話をさせて頂いたのが、ベンチャー支援部兼学生統括の高橋さん、すごく誠実でエネルギッシュ。この人と話をしていて気づいたのは、この人は自分を学生と見ていない、一人のオトナとして接してくれていたこと。だから逆に言えば学生に対する甘さがない、社会人としての不十分な点にはその時は容赦がない。とても嬉しかった。社会人のちょっとしたノウハウを振りかざして学生のために活動していると勘違いしている社会人は多いけど、たぶん自分のことを一人のオトナとして付き合ってくれるのは高橋さんが初めてだ。自分の将来の夢を語った、商社の高橋さんも商社のバイヤーから金融の営業、IPOコンサルタントを経て、今は人材、まだ夢の途中だという。高橋さんもまだ学生の自分のことを自分の仲間でありライバルだと言ってくれた。今月ついに自分の夢に向けて独立するらしい、今この機会にこの人と出会えてよかった。どうしてここに面白い学生が集まってきているのかわかった気がした。半学半教、切磋琢磨できる関係。
この人たちと出会って自分の考え方が大きく変わった。今まで、大きいことはいいことだ、伝統のあることはいいことだとばかり思っていた。空間的・時間的規模は高い価値を作ると。でもよく考えたらたかがここ数十年の話、人類の歴史から捉えたら大したことではない。そんなことにこだわっていた自分がバカみたいだと感じた。もっと広く視野はもたなきゃ!「独立自尊」最近好きになった言葉の一つだ。
あ、ベンチャーが活性化しない理由までたどり着かなかった。ではまたおいおい!