日本には冷たい麺料理がたくさんあります。
ざるそば、ざるうどん、冷やしラーメン、冷やし中華、冷製パスタに冷麺。
これ全部日本発祥です。
いやいや冷麺は韓国料理だから!とおっしゃるでしょう。
韓国では冷麺は元々冬の料理です。
それが日本に伝来して、日本では夏の料理とした流行り、そこから韓国でも夏の料理として広まりました。
とはいえ、冷やしラーメンや冷製パスタが中国やヨーロッパにないのが不思議です。
夏はどんな冷やしメニューを食べるのでしょうね?
日本はこういった冷やしメニューにも歴史がありますが、とはいえ昔は今のようにキンキンに冷えていたりはせず、茹でて温かい麺を流水で常温以下にまで冷やした程度でした。
水が豊富な日本では流水こそ使えましたが、キンキンに冷やすということは昔は贅沢だったからです。
しかも昭和となると、この冷たい麺を食べながら扇風機の風に当たるだけで、あー涼しいと言えるくらいの気温だったので、良かったのですが、それから数十年が経って、クーラーない店なんて☆1どころか閉店になってしまうくらいなので、キンキンに冷やした麺を出さないと美味しいと言ってもらえないまでに。
冷たい麺だと温かいときと同じ味付けでは美味しくなりません。
それはスープなら冷たくしたら脂っこさを感じやすくなるし、タレやソースは冷たいと味が感じにくくなります。
アイスで例えるならイメージしやすいかと思いますが、アイスって溶けると凄く甘くてベタベタしますよね。
逆にアイス溶かして常温で飲もうとしたら、甘ったるくて飲めないかと思います。
このように温度では大きく味が異なるので、作り手は提供する幅が増える分、商品化の難しさもあります。
愛知県というか東海地方の冷やし中華にはマヨネーズがデフォです。
これはコンビニの冷やし中華でもマヨがついてくるくらいです。
しかしながら多くの冷やし系スープはマヨの脂が溶け込みません。
となると、麺や具といった固形物に上手く絡めないと、美味しくないスープになってしまうわけです。
まぁ冷やし中華のスープを飲むか飲まないかは人それぞれですが、マヨなどの油を入れる際はスープよりも具や麺に絡められるように気をつけて混ぜたほうが良さそうです。